サイト・飛騨地域農業改良普及センター
に飛騨の伝統野菜と特産野菜が十二種、詳説されていました。
宿儺南瓜 すくなかぼちゃ
秋縞ささげ あきしまささげ
種蔵紅かぶ たねくらべにかぶ
高原山椒 こうげんさんしょう
浅葱 あさつき
行者大蒜 ぎょうじゃにんにく
飛騨一本葱 ひだいっぽんねぎ
飛騨紅かぶ ひだべにかぶ
油荏 あぶらえ
小豆菜 あずきな
折り菜 おりな
夏芽 なつめ
私がわざわざ書くまでもない事かも知れませんが、語誌、語源の記載が優れていて信頼できる記事です。
連絡先は、
〒506-8688 岐阜県高山市上岡本町7-468 飛騨総合庁舎内、
電話 0577-33-1111(代)、との事、更に詳しく知りたい方はどうぞ。
でも、佐七が同センター様にちょっぴり代わって
更に情報提供をしましょう。
飛騨では夏芽を食するのですが、昔懐かしい思い出という方が
多いでしょう。実は私、ふふふ。
また最も伝統あるのが夏芽、という事になりましょうね。
何故かと言うと、古川町から定期バスで神岡方面へ向かう途中、古川中学校の
近くに行真・ゆきざね、というバス停があるはずですが、
この地名は、古代朝鮮の国・新羅の僧・行心・こうじん、
にちなむ、と言われます。
行心は壬申の乱で飛騨に流刑となった折り、飛騨にナツメをもたらした、
という行心伝説ですが、古代の遺跡群からナツメの種子が
出土しており、その一つが行心が仕えた大津皇子の
(かみつのみや)上宮遺跡です。
飛騨のナツメ伝説が現実味をおびてきます。
かたや最も伝統が浅いのが宿儺南瓜でしょうね。平成の産。
ただしその奇妙な形から馬鹿受けする事は間違いなし。
ところがナツメは平凡で地味すぎて、飛騨における食の歴史を知らない方には
受けないかもと私は心配です。
しかしながら、なにせ奈良時代からの飛騨の伝統食ともなると、
筆者にとってその有り難味は超一級です。
行真・ゆきざねのバス停でこれを食べると勿論言う事無し。
共通語・ナツメなれど、このように実に深い意味のある飛騨方言語彙なのでした。
しゃみしゃっきり。