大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

いったんだらけ・飛騨方言

戻る

いたどり(別名:すかんぽ、どかなごんぱち、ぽんぽん) タデ科タデ属の多年草(学名:Polygonumcuspidatum) ですが、久々野町の郷土史の本には、いったんだらけ、 と紹介されていました。 ふーむ、故郷は遠きにありて思うもの、異土のかたいの佐七が 今ネット検索して、そういえばこんな草があったかな、と 思いました。山菜のひとつでネット販売情報があり、 名前は痛みをとる、から来ているそうな。 食べて良し、すりこんで傷に塗って良し、のようなれど、 薬の無かった昔の話。現代ではネット販売で食べて良し、 ただしすりこまぬように、くれぐれもお願いします。

さて語源は、高山の市街地にお住まいですとあまりピンとこない 言葉でしょうが、片田舎に生まれ育ちますと、 いったん、とは田んぼの面積・一反以外は 考えられませんね。つまりそれほどに広い面積に 繁茂している様を示して名づけられたのでしょう。

学術名が Polygonumcuspidatum との記載に 佐七は青息吐息・あおいきといきです。 今あわてて英語サイトも検索しますと、やはり 同じスペルの情報ばかり。 どう考えても Polygonum cuspidatum と綴るべきでしょう。 誤用が流布し、洋の東西を問わずもはや正しい綴りは何処にも無いようです。 弁が多角形という意味の中性名詞ですね。 蓼食う虫も好きずきなれど、ラテン語は嫌いな人が圧倒的に 多いでしょうね。 生活には役立たないしょうも無い言語でも、 やはり知らないよりは知っていたほうがいいでしょう、 という事でしゃみしゃっきり。

ページ先頭に戻る