大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ずきずきぼぼ・飛騨方言

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かつて話されていた飛騨方言が郷土史(旧大野郡久々野町)に記載されていて、 ふーむ明治時代あたりまで大西村でもこんな言葉が 話されていたのかな、と思う事があります。 ご紹介しますのは、ずきずきぼぼ、でツクシ・フキノトウを 示すそうな。いやあ、私は使った事はありませんね。

本当はツクシを意味するのかフキノトウか、 本質的な事ではないでしょう、要は早春の野山に咲く可愛らしいもの、 という共通項があるのですから。そして飛騨方言の勉強ですが、 ぼぼ、といえば赤ちゃん、あるいは小さくて可愛らしいもの、 という意味の飛騨方言です。さるぼぼ人形が土産物として有名です。

さてズキズキとかズキンズキンというのは表面ではなく中から 神経を逆なでするような痛みが拍動性に生ずる事を 著わす擬態語・オノマトペです。 それでは、頭がズキズキする小さな草、という意味で ずきずきぼぼでしょうか。勿論違います。

もったいぶらずにまずは結論ですが、うーむ、例えば別の オノマトペで表現すると、すくすく。 早春の野山にすくすくと伸びる可愛らしい草、イメージ はぴったりですね、出来すぎ。でも悲しや飛騨方言、 すくすくぼぼ、と発音するより、ずきずきぼぼ、と 濁って発音したほうがいいとは、だからわしゃどっちかゆうと 飛騨方言が好きになれんのやっちゅうに。

でも、つくし・ふきのとう、をすくすくと育つ赤ん坊、と 表現する飛騨方言ですからこの点はなかなか味の ある方言ですわい。

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