大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

やどっち

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やどっち、は 飛騨高山旅館ホテル協同組合HPだそうで。観光高山で働かれる従業員様は皆が皆、飛騨の出身とは限らず、実は飛騨方言はあまり知らなかった、というような正直話、のブログのようです。このようなサイトを読むと実は、どんな言葉が飛騨以外の人に受けているのか、という事がわかりますね。

筆者は生まれも育ちも飛騨ゆえ、飛騨方言の可笑しさが実はわからないのです。このホテル協同組合会員様がたが面白がっていらっしゃる老人のいかにも飛騨方言の言い回しは筆者にとっては当たり前の言葉、いつも郷里の両親と電話で話す言葉ですからネエ。

下段に、こわい・かわいい、の使い分けが判らないとの記事がありました。こわい、とは、あってはならないものを見るに付け気持ちが恐ろしくなってしまう、という意味でしょう。かわいい、とは、古語・かほはゆし顔映、から来ていますが、かわいそうである、という意味ですね。早速ですが、例文と参りましょう。佐七爺さんが例えば病気で入院したとします。
佐七が入院したんやとよ(=したのですって)。かわいいなあ。
これは佐七爺さんがかわいらしいという意味ではなく、かわいそうだ、という意味です。またお見舞いに行ったら、例えば佐七爺さんはなんと両手に点滴、導尿しており、酸素マスクをつけていたとします。
あれぇ、こーわいなあ。しゃべってもええがよ?
とは、見舞いの方のお言葉で、あらっ見るに耐えられないお姿で、怖くなってしまう心中をお察しください、話しかけてもいいですか、という意味です。

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