大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言における終助詞

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日本語は膠着語なので、 複数の終助詞を連結して話す事が可能です。 飛騨方言ではどの程度まで可能なのか、を試してみました。 まずは、
もの なん  や ろう  か じゃ  ぞ なあ
もの じゃ  ぞ なん  や ろう  か なあ

もの なん じゃ ろう  か  や  ぞ なあ
もの  や  ぞ なん じゃ ろう  か なあ

もの じゃ  ぞ  や ろう なん  か なあ
もの じゃ  ぞ なん  か  や ろう なあ
もの なん  か じゃ  ぞ  や ろう なあ
もの なん  か  や ろう じゃ  ぞ なあ
もの  や ろう なん  か じゃ  ぞ なあ
もの  や ろう じゃ  ぞ なん  か なあ
などが思いつきます。 これ以外の並べ替えも可能かもしれませんが、 プログラムで自動的に作成したテキストを 読むのがいいのかも知れません。 もっとも、上記の例ですら実際には話される事は無いと 思いますので、更に並び替えできる可能性がないか、 あれこれ時間をかける事は馬鹿げています。

さて読み返すと、たちどころに規則が見えてきますが、
★"もの"は切り出しでないと収まりが悪い。
★"や" と "じゃ" は同格で、置換可能。
★"やろう" 、 "なんか" 、 "じゃぞ" 等々、
 対が出来てしまったものは、並べ替えが自由である。 
★"なあ" は詠嘆の意味もあり、語末でないと収まりが悪い。
などが揚げられましょうね。 なおもコツコツと規則をあげていくと、飛騨方言の終助詞についての真理が 見えるような気もするのですが、まず勉強すべきは先人の業績でしょう。

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