千巻・せんまき、という飛騨オリジナルの工芸品は
あまり知られていないでしょう。ネット情報は極わずかです。
岐阜県公式サイト記事・千巻きを読んでください。
そしてショールーム情報は
(株)紀文ショールームをどうぞ。
また、サイト・時の探訪、に工程写真が公開されていました。
さて、このことばですがブランドマントラとしては最強力でしょう、
この言葉をお考えになった方に佐七は感服いたします。
ネット情報としては、端午の節句の記事・ちまき、に埋もれてしまい
情報収集に苦労するのはご愛嬌です。
さて、ひゃく巻き、という言葉が若しあればどうでしょう。少し言いにくい、安定感がなく、
第一、百などという数字は人間が少し努力すれば到達できる数字です。
皆様、小さい時、大人と風呂に入って百まで数えさせられませんでしたか。
また万巻き、という言葉はどうでしょう。まんまとやられた、まんびきに、
マンマを食いたい、等々、ろくなイメージが涌いてきません。
それに一万回も巻きつける事ができるわけが無い、つまり名前負け、
誇大表示、と思われても仕方のない数字です。
この点、千という数字がまさにピッタリの数字です。
多くても少なくても不可という訳です。また、せん、という言葉の響きですが、
繊細、シャープ、緻密、というイメージを与え、まさに高級工芸品に
ピッタリの響きです。
また私のかってな思い入れですが、いざこととはむこのうつわ
せんまき、これで十分、こんなに優雅な、繊細な、シャープな響きの言葉に
なぜわざわざ、これは"〜工芸"です、と説明が必要なのでしょうか。
私は、わさわざと〜工芸、と名のる必要はないと信じます。
あまり知られていないから少し説明を足しましょう、という
意味ではないのでしょう。でも例えば、千巻?何ですかそれは、と
聞かれたら、よくぞ聞いてくださった、工芸品の一種です、と答えれば
いいのです。
次いでに"ちまきと間違えられます、ははは。載っている食べ物の事ではなく、それを載せている器の事なんですよ、実は。"、とユーモアも交えましょう。
結論です。ネット情報で見る限り、せんまき、というブランド情報は皆無に近く、
これはおそらく世界で唯一、飛騨だけの独特のブランドなのでしょう。
そのように考えますと、他の飛騨のブランドマントラ、例えば飛騨牛、( 実は全国各地にある )春慶塗など、
が哀れになります。
つまりは筆者が思いつく限り、せんまき、に敵う飛騨のブランドマントラはありません。
つまり、せんまき、は飛騨を代表するブランドマントラといえましょう。
このような素晴らしい名前を考えた方が郷土におられた事を
私・佐七は誇らしく思います。
ところで不肖・佐七の結婚式の引き出物が実は千巻でした。
なにせ千巻にもぞっこんほれ込んでいましたから。
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