大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム ブランドマントラ

高山しょうゆラーメン

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食品の名前を聞いただけでお腹がすいてくる人が 世の中には多いのでしょうね。 ところで、売れる売れない・つまりおいしそうかどうかは実は商品名で決まる。 店頭に幾つも類似のものが並んでいるのですから、 経験ない消費者は裏の表示と商品名で決めるしかありません。

昨日はぶらっとスーパーに寄ったら、ラーメンスープのみを 販売している会社の商品がずらりと並んでいました。 好きな麺を別に買ってください、 ただしスープは当社の品揃えのなかからお好みのスープでどうそ、 というわけです。 筆者がおやっと思ったのは それは三重県の会社でしたが、商品名のひとつが、高山しょうゆラーメン、 あれこれ企画なさって高山しょうゆラーメンというのは全国に 数あるラーメンのうちのひとつのブランドである、売れるかも、 とお考えなさったのでしょうね。

正直申しますと筆者はラーメン通でもなく、 また家が裕福でなかったために幼い頃に高山へ行ってラーメンを 食べたという思い出が全く無し。 ところが不思議に今でも覚えているのが焼きそばです。 五歳頃でした。 お袋に連れられ、濃飛バスに乗り村を出て、 久々野駅に着き汽車に乗り高山に着き、本町の通りだったのでしょう、 テクテクと歩きました。 既にお昼時です。 一本入った路地の道に実に質素な焼きそばの店があり、 食べてみるか、と問いかける母親に小躍りしてうなずく佐七。

ごめんください、と入るとガァーン、ガラーンと誰もいない。 店の人もいない。暫く親子で神妙に待ったのでした。 と、まもなく奥から出てきた女店主が
あれ、かになあ、いらっしゃい、なんにせらはる、 焼きそばがな、はいはい。
といって出された焼きそばでした。 忘れられませんね、ふふふ。 脱線しましたがあんなに美味しかった飛騨高山の焼きそば は知名度が今ひとつなのですね。 高山といえば、飛騨牛以外には、高山しょうゆラーメン、 これっきゃない、という事なのでしょう。

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