大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
君の名は |
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最近、東宝アニメ・君の名は、の事を知り、ユーチューブのコーナーには海外のリスナーの反応について二編、お書きしました。俄然、このアニメに興味が沸いてきたという訳です。封切り後は大変な評判だったようですが、ただし。どうも現代版のとりかえばや物語らしい、くらいの事は数年前まで知っていたのですが、となれば昔から幾つかの映画があり,例えば
全21作品。入れ替わり映画ランキング。昔から洋画は好きで、これら21作品のほとんどは観ていますし、DVDすら所有しています。邦画の『転校生』は娘どもがまだ小学生だったころに親子四人で観たし、それに家内は無類のコミック好きでハーレクィーンを毎日のように読みまくっていますが、私は実はあまりコミックは好みません。家内が好きな、さいとうちほ作品も別に読みたいとも思いません。![]() 私が愛するのは日本文学の古典、例えばとりかへばや物もの語。さいとうちほ作品すら躊躇してしまいます。従って昨年までの私は、君の名は、はどうせ邦画『転校生』のアニメ版という先入観しか無く、テーマが陳腐すぎるな、と思って観ようとも思わなかったのでした。 しかしながら、昨年末に飛騨方言サイトを再開してからは毎日がネタ探しです。ネタは何れ尽きてしまうかもしれませんし、第一に私のネタ探しの才能が尽きてしまうだろう、それはつまり私がいよいよ認知症を患い始めるという事に他ならないので、とにかくボケ防止のために書き続けるためにはネタ探しを続けないといけません。という事で、飛騨方言アニメ・君の名は、を再発見、迷わずアマゾンにて購入、今朝は朝の四時に起床して鑑賞しました。前置きはさておき。 作品のネタバレや論評はこの際はやめておきましょう。一言でいえば素晴らしい作品で観た甲斐がありました。私がひたすらに注目し、緊張して鑑賞したのは声優さん達の飛騨方言です。これも一言でいえば完璧、と書きたいところですが、残念、90点というところでしょうかねぇ。勿論、サラッと聴く分にはほぼ完ぺきな飛騨方言といってよいのですが、一か所ですが、方言文末詞について誤用ではないかな、と大変に気になったセリフがありました。もう一点は音韻の間違いです。飛騨は中輪アクセント(東京式)という事になっていますが、幾つかのセリフのほんの少しの単語が実は内輪アクセント(京都式)になっていた点です。 誤解の無いように、このような些末な国語学上、方言学上の誤謬によって作品の質が損なわれている、とお書きしているのではありません。君の名は、は紛れもなく立派な飛騨方言作品です。私も例えばリラックスしてソファーに寝そべってポップコーンでも食べながら鑑賞していた分には気づかなかったでしょうし、私の斐太高校の友人達、多くは国語の教員、に問題を投げかけても多分、彼らは異口同音に・・・『ええっ?そんなどこ(=所)あった?おりゃ全然気づかなんだ。ってか、わりゃ相変わらず理系で細けえなぁ。ちっとも変っとらんな。人間、もうちょっとまるうなったほうがえんでないがい。特にな、ネットに書く時ゃあ気を付けにゃだしかんぞ。へたすりゃ日本人を敵に回すんやでなぁ。』・・・と答えるだけでしょうね。 さて私の緊張が最高点に達したのがエンディングロールでした。まだかまだか、とひたすら人の名前を探し続けたのですが、遂に発見、・・方言監修・かとう有花。彼女の公式サイトはここのようです。下呂出身。君の名は、の作品中では、勅使河原の母親の声優で出演しておられるようです。 ![]() |
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