話相手がついうっかりと方言を交えてお話しになる場合があります。
方言丸出しはいざ知らず、相手の共通語会話のなかにチラホラと方言が
混じると聞き手・自分が咄嗟に感ずる事は、
( エッこの方は田舎のご出身だったのか )
という事ですね。
でも相手がすまし顔で話してお見えの場合は、
あるいはそうでなくてもまさか、
"いやあ、今少しばかりお国訛りが出ましたね。
実はどちらのご出身なんですか。"
などというぶしつけな事は聞けないでしょう。
聞いて聞かぬ振りをするに限ります。
という事はこちらとしては徹頭徹尾、共通語で話すしかありません。
こちらがついうっかり飛騨方言をチラホラと交えてしまうと、
それはもう暗に
( いやあ、あなたが少しばかりお国訛りで話されるのでしたら
私もそれに応えて少しばかりの飛騨方言を交えてお話ししましょう。
なあんだお互いに田舎生まれで田舎育ちって事だったのかあ。
佐七はうれしいなあ。
だから東京生まれの東京育ちで故郷というものがない方々って、
実は可哀相だと思いませんか!
いやあ、田舎の言葉っていいですね。
ところでどこの田舎のご出身ですか。 )
という言下のメッセージになってしまいます。絶対にこれやばいっす。
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