大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言尻取り必勝法

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日本語はラリルレロで始まる言葉が少ないので、 尻取り必勝法とは、末語がラ行で終わる言葉を素早く返して、 早くに相手のラ行語頭語彙を尽きさせる、 というのがひとつの作戦でしょうね。 つまりは日頃から語彙を鍛えておけば尻取りは必勝です。 古代日本語にロマンスを感じるお方は国語学の重要法則、頭音法則(古代日本語ではラ行音は語頭にたたなかった事)、 をネット検索してみてください。

さて飛騨方言だけで尻取りをやろう、と持ちかけてもねえ、 正直言って私自身つらいものがあります。
郷土を離れて何十年、 佐七ゃあ飛騨方言なんて わすれてまっとるんやさあ。 おまけによ、年取ったもんでも思い出すのに 時間がかかるんやさ。 そやけどありがたいごとによ、先週の日曜日の夕飯は 何を食べたっけ、なんて全然覚えがねえけど、 昔食ったもの、年取りのおおごっつぉ、 なんてのぁあ、よう覚えとるんやさなあ。
いつもお世話になるのが、土田吉左衛門・著、飛騨のことば、発行所・濃飛民俗の会、 という辞書です。 こつこつと飛騨方言一万語をお集めになったのです。 では、土田先生のお知恵を拝借して、飛騨方言尻取り必勝法 を特別に伝授しましょう。題して、
華麗なる飛騨方言ラ行品詞の世界

〜ら 〜だろう
らいく 大工
らいふ 雷斧、別名 天狗の斧、考古学用語
〜らか 〜だろうか
らくざ 楽にあぐらをかくこと
らくざしき 堅苦しい事を抜きにした酒宴
らくな 気楽な
らくにする あぐらをかく
らせき 裸石、考古学用語
らちかん あちあかぬ
らっかまめ 落花生
らっしもない 乱雑な、だっしゃもない
らっしゃむない 同上
らっしゃもない 同上
らっしょむない 同上
らっしょもない 同上
〜らっせる 〜いらっしゃる
らんど 暖炉
らんぱつ 斬髪
らんぱん 談判
らんぽ ランプ
らんらん 段々
りきみて ほら吹き
りきむ 威張る
りきりきぼーし ツクシ
りきりきぼーず ツクシ
りくつもない たわいもない
りこう 全て宜しき
りこう 温厚な
理に勝って非にまける 理屈で勝っても自分に不利
りゅういれる 自分流で行う
りゅうをやる 同上
りょうけん 許す事
りょうば 令法科の木の一種
りょうぶ 同上
りょうぶ 屏風
りょうべた 両側
りょうもらい 婿嫁両方を養子とする事
りょおる 料理
りょうさん たくさん
りんたたく 臨終の人の耳元でリンを叩く
りんりき 人力車
りんりきしゃ 人力車
るいちょう 類帳 お悔やみ帳
れいがえし 葬式のお礼
れいば 野辺の送りで喪主が礼を述べる場所
れんき 電気
れんげざし 力比べのひとつ、俵を縦にもちあげる
れんわ 電話
ろうがい 労咳。肺結核の事。
ろうがいやみ 肺結核者
ろく あぐら
ろく まっすぐ
ろく 楽にする事
ろくざま ろくに
ろくしゃくふんどし ふんどしの一種
ろくしょういも 六升芋、キク科
ろくずっぽ 満足に
ろくだけ 毒茸
ろくだち 毒絶ち、食事療法のひとつ
ろくだな 薪を積んだ棚
ろくだみ どくだみ
ろくだんべ どくだみ
ろくでもない 無意味な
ろくどうのたいまつ 六道の松明、仏教の教え
ろくなはた 平野の畑
ろくなもの 普通の人
ろくに いっこうに
ろくにする 楽にする
ろくね いっこうに
ろくねする 楽にする
ろくぼ 六部、仏教語
ろくもんせん 六文銭、仏教語
ろくらみ どくだみ
ろくろく 十分に
ろすべえ 雪道でわらじにかけるもの
ろっさま 老僧様
ろっせ 丹生川村呂瀬ブランドの木炭、良質の代名詞
ろっそさま 老僧様
ろつぼう うそつき
ろつぼうせき 水晶
ろつぼうそう げんのしょうこ

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