大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ゆい(結い)ほど楽しいものはない

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最近ライブドア事件というものがあり、法の網を潜る事も然る事ながらただ単に株の売買などという虚業(失礼!)は いけないねという新聞記事が増えてまいりました。 ですから話題は実業で参りましょう。

やはり飛騨方言をこととわば、私には、ゆい(結い)、以外の言葉は考えられません。 ゆい(結い)は国語辞典にも見られますので、共通語といってもいいのかもしれません。 ちなみに、田植えなどでお互いに力を貸しあう、労働交換のこと、というような 記載が多いようです。死語と言えましょうか。 子供なりの仕事を言いつけられ、ばあさまとゆいをした佐七でした。

さて、くだんの方言地図ですがメニューはありますが表示、つまり結果の無い所が味噌です。 あまりにも言い方が多様という事でしょうか。 ヒヨという言葉ですが、うーん、日傭(ひよう)の意味でしょうか。 切実なものを感じます。 モヤイ、モヤイコ、ですが、古語動詞・もやふ(舫ふ、船と船をつなぐ事)に由来する言葉でしょうか。 残りの言葉は共通語から推して知るべしでしょう。

さて労働交換したとて効率があがり、総労働量が減る訳では決してありません。 それでもひとり田んぼに入ったとして、果たして田植え歌がついつい出てくるでしょうか。 そうでなくとも隣に話しかける人とて無く、ひたすら労働に耐えるしかなく、 黙々と田植えをする事はやはり辛い事ですね。

でもそれよりも複数名で田んぼに入り、よってたかって次々と田から田へ田植えを 済ませていく方が楽しいに決まっています、例え効率が多少落ちてもね。 学校の掃除当番なんかもそうじゃない、ねえ。

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