大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心の旅路

東海方言敬語・みえる

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名古屋を中心として、岐阜・飛騨まで含んだ可笑しな言い方の敬語に、みえる、というのがあります。 方言学では有名すぎる話ですから、佐七がことさらここで書くまでも無い事ですが、 名古屋の人も、飛騨の人も、〜していらっしゃる、とは言わずに、〜してみえる、と言ってしまうのです。

こんな話題が心の旅路になる理由は、といえば、つい先だって(2008/9/14 12:00-15:00)、犬山市に あります名鉄犬山ホテルへ家内と出かけた事にあります。実は、三遊亭円状師匠の 落語の講座が同ホテルで開催されたのでした。

間近に円状師匠にお目にかかるのは勿論、初めてです。師匠が名古屋のご出身という 事も初めて知りました。小噺があれこれありましたが、そのひとつが、みえる、でした。 東海方言敬語である事の講釈に続いて、師匠の講義とは・・・

単純方言敬語とでも呼ぶべき言い回しが、〜してみえる、という言い方。 ただしこれでは尊敬が足りないと思うと名古屋人はすかさず、
〜してみえてござる
と一段階、さらに尊敬が加わった言い回しで話すそうですが、これは 飛騨人も同じですよね。

師匠によれば、さらに最高敬語とでも呼ぶべき言い回しとして、〜してみえてござらっしゃる、 などという方言の言い方が名古屋にはある、との事ですが、うーむ、飛騨でも あるんじゃないかな、と思ってしまったのでした。 この言い回しは名古屋・岐阜・飛騨しか通じないのです。東京や大阪では通じません。

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