大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 近隣の方言 |
中日新聞連載・美濃ことば 飛騨ことば |
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私:中日新聞を購読しているので表題の連載がいつも夫婦の話題になっている。ここ 君:いずれリンク切れ、簡単に内容の紹介お願いね。 私:2020年から岐大の山田敏弘先生が毎週、小コラムを書いておられる。内容は主に岐阜県の代表的な方言語彙について、意味、語源等のご紹介。個々の記事については著作権の事もあり、詳述は控えたい。 君:山田先生と言えば「みんなで使おっけ岐阜のことば」まつお出版、があるわね。 私:それはご業績のほんの一部。美濃方言、飛騨方言の第一人者。 君:既に二年半に及ぶ連載ね。貴方なりに思う事は? 私:究極の小コラムという事で、簡単にひと言でいうと字数が限られ、自ずから方言語彙のお話に終始しておられるのは仕方ない事。忸怩たる思いでいらっしゃるのだろう。 君:他には? 私:全国の皆様へのメッセージとしては、岐阜県には美濃方言と飛騨方言という二つの方言区画があり、つまりは県内に於いては極端な南北差があるという事。 君:岐阜県の方言には東西差は無いのね。 私:大雑把に言わせていただくと、飛騨方言に東西差は無いが、美濃方言には明らかな東西差がある。大垣辺りでは畿内方言に近いし、中津川辺りは信州に隣接し、東京語の影響。有名なのが方言東西対立の象徴の「だじゃの松」。 君:岐阜方言というと、これは岐阜市界隈の方言という意味で、美濃方言を示すのよね。 私:その通り。飛騨方言は美濃方言ではない。飛騨方言は岐阜県の方言ではあるが、美濃方言ではない。 君:岐阜県の方言は南北にはっきりと分かれているのよね。 私:そう、はっきりわかれている。これは幕藩体制で美濃・飛騨に分かれていた事が要因の一つだね。それと平野の美濃と山国の飛騨、つまり自然地形。それともうひとつ、というか最も大切な点があるな。これが言いたくて今夜は記事を書いている。 君:えっ、最も大切な南北差? 私:人口だ。岐阜県は百万人。飛騨が15万人弱、つまりは九割近くが美濃に住んでいる。岐阜県では飛騨は少数民族なんだよ。だけど山田先生は、美濃ことば・飛騨ことば、という事で人口比に関係なく対等に書いてくださっている。有難い事だ。 君:面積的には美濃・飛騨は半々ね。 私:そう。飛騨は極端な過疎。でもマイカー率は美濃を凌駕する。無いと生きていけないからね。それと家内には内緒でお願い、せっせとスクラップしてくれる優しい妻。上記 url としてネットに公開されている事は知らないのだろう。 君:あら、そうかしら。紙として残す事はとても大切よ。ははあ、いつも山田先生と奥様への感謝の気持ちを忘れずに、奥様から今週のスクラップをもらっている、という事ね。ほほほ |
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