大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

(題して)大西佐七老夫婦のドタバタ温泉旅行

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このページに世界初、名古屋・飛騨共通方言の文章例としては、おそらく世界最長の文章をお示しします。

と申しますのも、私は飛騨出身で、家内は生粋の名古屋人ですが、 夫婦の会話でつい、名古屋と飛騨で共通の方言が交わされると、 なまじお互いに通じ合ってしまうために、実は共通方言で話している事に気づかないのではないかと 思い、評判の"世界最強なごやべん辞典"から共通方言を抜き出してみました。

そしてそれらの語彙を用いて作成してみた文章が以下のものです。 少なくとも一回はそれらの語を用いてみました。 文意が通るために加筆してある箇所は括弧で示してみました。 それらの加筆箇所にはエチケットとして共通語のみを用いました。

また加筆が多すぎると、名古屋・飛騨共通方言の文章の意味が薄れてしまいますので、 加筆は最小限としました。ただ書くだけではおもしろくありません。 共通方言語彙はなるべくあいうえお順にならべるように意地をみせています。

(さて私達老夫婦で、温泉へでも)あんきに、あんばよう足をあぶりにいかーず 。

(そして)いっしょくたにいがむいしなのいれもんをいのいて、いざらかして、 いろむごっつぉうをうっつくしょお、うでて食べ(ましょう)。

(ところがホテルの従業員は)おおちゃくで、おぞくて、おぼこい(奴だから)、えろう、おおじょうこくもんで、 (部屋の)かぎ(じょう)をかう(はめに)。

(私・佐七の)かかさが、かたちんばで、きちきちで、きもい(靴を)かまいからかすかんこうすると、 (室内灯を)きやしても、(あやうくベッドの釘を)くすげるけど、 くすねてけつかる、こっすい、くそだあけ(のホテルの従業員)に(その釘を)くりょ。(私達は言いたい、ホテル代返してくれ!)

(旅は)けなるいけど、(家内は)ごがわいてござるし、 (入れ歯に)ごっつぉうがこびりつくので(私ども夫婦は)ごぶれいします。

(その歯糞を)こんきとこわすと、さぶぼろがしとなるし、じべたにしょっちゅう(それを捨てる事)は、すかだけど、 そうそとやっても、そうましい(旅でした。)

(私ども夫婦の立腹に驚いた従業員の)たあけが(ご馳走を)だだくさでちびって、ちゃっと、ちゃんとつくねて、つると、 (そんなホテルの食べ放題サービスでも)つれはどべで、なまかわです。

(ホテルの湯は)ぬくといけど、ねしなにぬくとめるねぶかをねぶると、のおなるので、(家内は私を)はばにします。

(あら可哀そう、家内の)ばばさがひしゃけると(家内の歯糞は)ひとよさひっつくけど、(だからと言って) ほかっとくまわしをしても、もたんもんで、(私は家内の入れ歯を)やくとゆすぐ(事にしました。)


以下、資料です。
世界最強なごやべん辞典 geocities.co.jp/HeartLand/8052 から飛騨共通方言を抽出

あぶる
あんきに
あんばよう
いかーず 
いがむ 
いっしょくた
いしな
いざらかす
いのく
いれもん
いろむ
うっつくしょお 
うでる
えろう
おおじょうこく 
おおちゃく 
おぞい
おぼこい
かぎ(じょう)をかう
かかさ
かたちんば
かまう
〜からかす
かんこうする
きちきち
きもい
きやす 
くすげる
くすねる
くそだあけ
〜くりょ
〜けつかる 
けなるい
ご(う)がわく
〜ござる
こっすい
ごっつぉう 
こびりつく
ごぶれいします
こわす
こんきと 
さぶぼろ
しとなる
じべた
しょっちゅう
すか
そうそと
そうましい
たあけ
だだくさ
ちびる
ちゃっと
ちゃんと
つくねる
つる
つれ
どべ
なまかわ
ぬくとい
ぬくとめる
ねしな
ねぶか
ねぶる
のおなる
はば
ばばさ
ひしゃける
ひとよさ
ひっつく
ほかっとく
まわし
もたん
もんで
やくと
ゆすぐ

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