大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 近隣の方言

とやま方言マニュアル

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私:本日、2022/4/7、富山県庁様が貴重なマニュアルを公開なさった。富山県内で働く外国人介護職員向け「とやま方言マニュアル」
君:県の施設の職員という意味ではないわね。
私:介護施設は民間ばかりでしょう。がしかし、お仕事は公的なもの。職員不足を補うために外国人にお願いするわけだが、そこで発生するのが言葉の問題。
君:飛騨方言と越中方言との関係というコーナーなので、その点について簡単にひと言でお願いね。
私:一言で言えば、マニュアル内容の約半分は飛騨方言との共通語彙。それもそのはず、飛騨と富山の県境と言えば神通川の猪谷と庄川の五箇山という事になるが、飛騨高山と富山市との距離は数十キロ、昔から人の行き来はあったのだから。
君:語源で、おやっ、と思う語彙はあった?
私:うん。「やんばい(いい具合に、運よく)」は「いい塩梅」の音韻変化だろうね。
君:他には。
私:「わらびしい(若々しい)、ひねくらしい(老けて見える)」は「わらべ童らしい、」と古語「ひね古・陳(=晩稲)」から来ていると思う。
君:なんでもかんでもわかっちゃうのね。
私:ああ、見た瞬間にわかる。
君:と思っているのはあなただけ。
私:かも知れない。監修は同志社女子大学教授・中居精一先生。
君:ご出身は?
私:富山じゃないようだ。かつて富山大学の人文学部の助教授。社会言語学と銘打った著書多数。阪大閥。小まめにフィールドワークをなさっているお方だ。
君:あなたも小まめにネット検索なさいませね。ほほほ

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