コロナという言葉でピンとくるものは、あるいはトヨタ車、あるいは映画館の名前、
あるいは会社の名前、団体の名前、人によって様々です。
とにかくよく使われる言葉です。
そりゃそうでしょ、とにかく縁起がいいんですよ。
何故ってラテン語で王冠の意味です。
これが英語になってクラウンという言葉になったのです。
さて飛騨人がピンとくるものは
乗鞍の頂上にある国立天文台太陽観測所、
別名が乗鞍コロナ観測所ですね。岐阜・長野両県にまたがる施設ですから、長野県の方にとっても親しみ深い言葉といえましょう、ヤッホー。
どなたも小さい時に透明ガラスを蝋燭で燻して太陽観測をされましたね。
丸い太陽の表面から燃え盛る炎のごとく立ち上がる紅蓮の王冠がコロナ
ですが、燻しガラスではやはり見えませんね。
真冬には我が家から望む乗鞍は純白で、神々しさが増して、
人が近づく事さえ拒絶する山なのに、いやあそれにしても凄いですねえ、
そんな所に一冬、越冬して黙々とお仕事をなさるなんて。
南極越冬隊員も凄いけれど、コロナ観測所の人達も凄いわあ。
急におなかが痛くなるとどうなるのでしょうね。
小学生の時の担任が、宇宙飛行士や越冬隊員は健康体の時に
盲腸の手術を予めしておくのだと教えてくださいましたが
小生には未だに真偽のほどは判りません。
コロナ観測所は夏季は一般の方が見学可能ですので、
私は真っ先に盲腸の手術の質問をしたいと思っています。
医療のついでに、循環器の先生がコロナリーという言葉を
使います。コロナの形容詞で、王冠のような、という意味です。
心臓を栄養する動脈を冠状動脈といいますが英語で coronary artery です。
心臓を頭に見立てると鉢巻をするようにぐるっと心臓を巻いている
冠状動脈ですが、これが王冠にも見えるのが名前の由来です。
医師が"コロナリーをする"といえば動脈造影の検査をするという意味に
なり、"コロナリーはOKだった"と言えば、検査は正常だったという意味に
なります。
ほっ、というか、コロナ観測所の越冬隊員で心臓病が心配な方はあるいは
病院でまずコロナリーをしてからという事でしゃみしゃっきり。
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