一部の心もとないドライバー、要はスピード狂、のために
なんとなく抱いてしまうイメージが車の車体番号・ナンバープレートですね。
ピッタリとつけてくる後続車が、三河ナンバー、あるいは、なにわナンバー、
ですと、佐七はもうダメです。
どっどっどうぞ、お先に、当方は安全運転宣言車です、
ってな調子で必ず追い越させる事にしています。
その後続車ですが、実はあるいは病院へ急いでおみえの車なのか、あるいは、みちのくの母をひとめみむ、
ひとめみむとぞただにいそげる車もあろうかとは思いますが、
スピード狂で性格が凶暴な方が運転しているようにどうしても
私はつい感じちゃうんですよ。実は私が小心者という事に気づかずに。
余談はさておき、飛騨ナンバー、にはどのようなイメージがあるでしょう。
東京都民ならば
( おおっめったに見かけないナンバー!はるばる
岐阜県の山奥の辺境の地、陸の孤島・飛騨からお車で、それはどうも遠いところをご苦労様。
都会はヘビートラフィックだからね、田舎の車は事故に気をつけなよ。)
とお感じになるのでしょうね。もっとも今は道がよくなって平湯トンネル・
フォッサマグナをちょいと潜り抜け、高山・東京間を楽に行き来できる
時代になったのではないでしょうか。
あるいは美濃地域の岐阜県民ならば
( ついこの間まで岐阜ナンバーだったくせに。
岐阜県民だけど飛騨ナンバーってのはやはりうれしいかい。)
ひょっとしたら違うかな。
佐七の思いというのは
( やっとですか、ふうーっ。 )
という所ですね。と申しますのも
岐阜県全体の人口が二百万強、その内飛騨の人口はたかだか十五万程度、
がしかし面積は、美濃・飛騨互角です。つまりは飛騨は超過疎地域です。
いきおい車両登録数も少ないでしょう。
皆がしかたなく岐阜市へ足を運んでいたのではないでしょうか。
今まではナンバー取得に不自由であったがやっと便利になったんだね、
という感慨に佐七はふけりたくなります。
或いは皮相な見方をする人は
( ビンボーな飛騨の人がようやく都会の人並みに車を持つようになったので
ようやく陸運局開設・飛騨ナンバーですか。 )
と考えかねません。事実は逆です。
広い飛騨での移動手段は車しかなく、人口に対する
車の所有比はむしろ美濃地域より高かったと思うのですが、
なかなか飛騨に陸運局事務所が開設されず飛騨ナンバーが最近まで
実現されなかったのは、
最大多数の最大幸福理論により飛騨の人は遠路はるばる岐阜へ
ナンバーを取りにきなさい、という事だったのでしょう。
財政的にも精神的にもビンボーなのは実は国でした。車王国・飛騨ではありません。しゃみしゃっきり、
実はこれが言いたい。私見をのべさせていただきます。
動体視力にすぐれていない人はちらっとみては騨の字が見にくいのです。
ですからやはりズバリ提案、ひだナンバー、にすべきでした。
ご興味ある方は鳥取、島根の隣県でナンバーがどのように変遷してきたかを
まずはご自身でお調べになってみてください。
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