大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
入り渡り鼻音 |
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私:当サイトの目的はいくつかあるが、その一つが左七の言語脳の活性化。 君:昨晩の続きね。ほほほ 私:えっ、もうわかったの?鋭いね。そう、数学と古文。 君:左七は高校時代は数学がいけてたけど、古文は今一つだったのよね。 私:数学は百点を取らなかったほうが珍しかったが、現国・古文・漢文では百点はついぞ取れなかった。不思議だ。 君:少年時代に苦手だった国語学を不惑に近くなったのに返って夢中になるというのは不思議よね。 私:専門書を読んでもビシバシと頭に入る感じ。いやあ、方言学ってボケ防止にいいよ。という事で入り渡り鼻音。これって実は英語。 君:英語? 私:glides。空を飛ぶグライダーと同根だ。滑る事。西洋の近代言語学の輸入といってもいいんじゃないかな。国学に音韻学がどの程度あったのかは、今のところ不明。僕にとって今後の課題。 君:そんなのいいから、結論をお願いね。 私:渡り音とも言う。現代言語学(翻訳)第2章・日野資成 pp21 ・・子音と母音の両方の特徴を持ち、母音のように発音するが,子音にも似る。半母音(semivowel)あるいは半子音(semiconsonant)と呼ばれることもある。 君:具体的にお願いね。 私:鼻音と鼻濁音の違いに現れる。鼻濁音の位置づけと現況・「もも組」と「ももグミ」 飛騨方言は鼻濁音が存在する方言なので、漫画家と画家、は聞き取りやすいし、話すのも容易。要はガ行鼻音。ガ行鼻音たる鼻濁音と入り渡り鼻音、両者は同意語。飛騨方言ではガ行以外にも入り渡り鼻音は存在するよね。 君:ガ行以外? 私:「まだですか」と質問すればいいのに、つい「まんだですか」と言ってしまう。気を付けよう。 君:「ン」は子音よ。「まんだ」は CVCCV。 私:ははは、君が言いたい事は CVC/CV なら semivowel。CV/CCV なら semiconsonant。CV/C/CV なら consonant。 君:意地悪。 私:いや、挑発したのは君。 君:ほほほ、かもよ。 私:結論だが、入り渡り鼻音は北海道方言・東北方言に多いと言われるが、飛騨にもある。もっと大切な事と言えば? 君:挑発?古代の日本語の音韻よ。奈良時代。 私:中世にも存在した。能。現代語にも。NHK。 君:失礼しました。時代を経て生き延びたのね。 私:上代特殊仮名とも関連するね。もっともこちらは消滅したが。 君:今日の結論は、国語学というより言語学の命題。諸外国、特に日本の近隣国、の音韻との対比検討が肝要。ふう |
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