大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

大阪方言の見破り方

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私:「大阪から関東の大学に入った頃に「大阪弁出ないね!」ってよく言われたけど日本語学の先生に「母音が脱落しないので大阪だと思ってました」と言われた」という題のSNS発信を先ほど見た。これに関連して最近の医学英語の論文のタイトルだが、長くなる傾向がある。
君:つまりはタイトルだけで、内容がつかめなければ駄目という意味ね。
私:その通り。文献検索で追うのはタイトル。優れた論文というものはタイトルが魅力的かつ刺激的でなくちゃだめなんだ。短くて内容がわかり易ければ言う事無し。
君:という事で今夜のあなたのタイトルね。また例えば「関西人は共通語を話しても出身が直ぐにばれます」はどうかしら。
私:うん、とてもいいね。種明かしは「母音の無声化」。 unvoiced vowel, vowel reduction これがあるのが東京語。大阪方言に母音の無声化は無い。
君:どういう事か簡単に説明してね。
私:うん。最近のNHKアナウンサーですら母音は無声化、何々です、という文章を - des と発音する。つまり母音の「う」が抜ける。大阪方言は必ず desu と発音する。「西鉄二日市(にしてつふつかいち)」をどう発音するかで、関西人か東京人かすぐわかる。「りんご」「焼き鳥」などでも判別できるね。
君:アクセントが東京と大阪はあべこべ、これは小学生でもわかる判別点だけれど、母音の有声化が大阪方言で無声化が東京語だから、方言の達人なら有声化の有無で判るという結論ね。つまり、日本語の先生。ほほほ

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