大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

なぜ飛騨方言が通ずると人は途端に親密になれるのか。

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2006/10/17
今、仕事の合間ですが、例のコンピュータのバックアップ作業という つまらない仕事ですが、一杯やっていますのでやはり気ままにお話を。 題目ですが、その理由は同郷ならましてや同世代なら大体は考えている事は同じだろう、 だから何を話しても仲良くなれるだろう、という安心感でしょうか。 そういうセンチメンタルな話ではなくて、今回はズバリ血筋の事を お話ししましょう。

あなたには父母がいます。その父母にも各々父母がいます。 ですからあなたにはじいちゃんとばあちゃんが四人います。 この条件は人間、平等です。 そして、ひい〜は、2 x 2 x 2 (=2^3)= 8人の男女です。 ひいひい〜は、2 x 2 x 2 x 2 (=2^4)= 16人の男女です。 これを2の階乗といい高校の数学で学びます。 昔の人は早く結婚して早く母親になったが、 今の時代は晩婚が流行です。 話を大げさにしないために平均 33 才で母親になるとしましょう。 (実際には江戸時代以前は 20 才以下で皆、母親になった。) ですから一世紀で三世代と計算するのです。 となりますと少なく見積もっても
明治時代1世紀前のあなたの祖先=2^3 =        8人
江戸時代2世紀前のあなたの祖先=2^6 =       64人
江戸時代3世紀前のあなたの祖先=2^9 =      512人
江戸時代4世紀前のあなたの祖先=2^12=    4,096人
戦国時代5世紀前のあなたの祖先=2^15=   32,768人
戦国時代6世紀前のあなたの祖先=2^18=  262,144人
戦国時代7世紀前のあなたの祖先=2^21=2,097,152人
くどいのですが少なく見積もっても戦国時代に既にあなたの先祖の数は 現在の飛騨の人口十五万人を越えるのです。 つまりは飛騨の出身である限りは近くて江戸時代、どんなに遠くても 安土桃山時代に遡れば全員が親戚なのです。 婚姻圏といえば明治大正でもせいぜい飛騨の中、 江戸時代以前に至ってはせいぜい隣村というような事を 考えますと私は飛騨出身者の大半は実は江戸時代の親戚同士では ないかと考えます。

同郷で言葉が通ずるから親密になる、という以前の問題です。 ご先祖は飛騨の出身だったというだけで、 その方の方言が何であれ結局は遠い親戚です。 ですから実は方言以前の問題といえましょう、ズバリ身内だからです。

でも考え方によっては逆に、あんな奴とかつての親戚かと思っただけでも腹が立つ事も結構あったりして。 若しそうなら余分な事を言ってごめんなさいね。 でも身内なら仲直りして、お願いだから。

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