大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言による非指示的方法 non-directive method

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表題が仰々しいほうが何となく格調ある内容にみえませんか。 非指示的方法とは、心理学、カウンセリング、の方法で non-directive method の日本語訳です。 日本語でも、英語でも、百万単位のネット情報が 得られますので、ご興味ある方はどうぞ。

お忙しい方のために、一言でいえば、 会話において、なんでもかんでも 相手にハイハイと言っておればうまくいく、と言う事を 難しく言っただけの事のようです。 また、なんだそれだけ、と思った方よ、さようなら。

この話術の先生は筆者のお袋です。 お袋は非指示的方法の信奉者の権化です。 例文と参りましょう。 何か言い出されると、まずは
あーれ、そがなあ。(=あら、そうですか)
●●▼ ▼○○○
と、あっさりと相手の主張を受諾。 そがな、とは、なるほどそうかいな、と言う意味です。 えっそうかい?ちょっとそれは違うぞ、という 意味ではありません。 更には次の言葉で、自分も元々は同意見だと言わんばかりに
やっぱなあ、そやなあ。(=やはりねえ、そうですねえ)
▼○○▼○ ▼○▼○
と、相手に大いに賛成する素振りが、 まずは会話のスタートです。 後は、以下のような常套句を連発、
そりゃ、そやろう。(=それはそうでしょうね)
○●  ▼○○○

そのとおりやさ。(=その通りです)
○○○●●▼○

わしもやあ。(=私もなのよ)
○●●●▼
理屈でやり込めようと思ってもそうは行かないのが 世の常、ネット上の誹謗中傷合戦が良い例でしょうか。 ですから、相手の主張がいかに非論理的、非合理的、 非道徳的ですらあっても、それをいったん受け入れて しまって、後はジンワリとこちらの土俵ペースに 巻き込んでいくとよいのです。

逆に、指示的方法、つまり、いゃあそりゃ違うぞ、 なに言っとんじゃい、とひたすら相手に方向指示 しても無駄な事です。 まずは、 反射的に、そがなあ・そやなあ・そやさあ、と言う訓練 が必要ですねえ、この息子は。

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