大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心理学

方言男子

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僕:いささかショックな記事を発見した。ここ
君:ほほほ、要約お願いね。
僕:アナウンサー田中みな実が番組「あざとくて何が悪いの?」に出演、持論を展開。番組では、SNSでバズった「あざとい一人芝居動画」として「逆ナンする福岡女子」を紹介。博多方言の女性に男性出演者は興奮。一方で田中は逆だったら怖いと方言男子に嫌悪。「女子が言うと柔らかいが、男子の方言は見た目がタイプでも怖い。」の持論。
君:方言コスプレ、方言萌えは男性が女性に抱く感情。女性は男性の方言(コスプレ)を全否定という訳ね。ほほほ
僕:故郷・飛騨の話に限定しよう。私自身は飛騨方言で方言コスプレをする事はないが、それでもアクセントの微妙な違いを指摘される事もある。そんな時の決め台詞がある。
君:ほほほ、わかるわよ。実は飛騨の高山の出身である事を打ち明けるのね。
僕:その通り。まずはお相手が文系か理系かでも打ち明け方は異なるが。
君:ほほほ、お相手が文系の場合は?
僕:すかさず金田一春彦先生の話に持っていく。内輪・外輪理論と平曲考だ。飛騨方言は原則として東京式アクセント、言うなれば京言葉ではないアクセント体系だが、飛騨は純東京式アクセントではない、よく聞き分けられましたね、とヨイショ話に持っていくわけだ。
君:なるほどね。金田一先生を知らないはずがないと踏んでのお話ね。お相手が理系の場合は?
僕:直ちに言語学の話。ピッチアクセントとストレスアクセントの話。音は波である。周波数で弁別するのが日本語に代表されるピッチアクセント。蛇足ながらストレス式は振幅で区別、英語が代表。よく聞き分けられましたね、とヨイショ話に持っていく事に変わりはない。
君:相手が文系であれ理系であれ、左七は田舎の出身・飛騨の山猿なれど一生懸命に方言を矯正する努力をしています、とアピールするのね。
僕:その通り。やはり、男性が方言を喋りまくるのはネガティブキャンペーンだよね。その点、女は得だな。
君:その一言が全世界の女性を敵に回す事になるのよ。女に方言の矯正などできるものか、とお考えですか?
僕:とんでもない事でございます。女性は相手を見て方言スイッチを入れてみたり切ってみたり、更にはあれこれ役割語を使い分けたり、男に比し相当に高等な語学能力がある事は皆が知っている。英数国なら、女子は英国が好きとお答えになるし、男は数学が大好きで国語は大嫌いだ。
君:一般論ね。
僕:霊長類はじめ多くの生物で空間認知・方向感覚はオスがメスに比し能力が高い事が実証されている。
君:飛躍し過ぎね。話を戻しましょう。方言男子はTPOをわきまえないので損をしている、というのが結論ね。ほほほ

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