大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心理学 |
方言女子 |
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僕:毎晩、文法などのお堅い話ではいけない。今夜は恋愛談義にしよう。男は方言女子に胸キューンの話。 君:意中の女性がうっかり方言をお話しなさると恋慕の感情が募る、という意味ね。 僕:ネットから各種情報を得た。列挙してみると、 ★親近感・・言葉は出身地を示す手形。素朴な田舎育ちの証明。標準語はわかり易い反面、ドライな感じ。 ★新鮮味・・聞きなれない言葉というものは聞き手の興味をそそる。 ★ギャップ萌え・・普段はクール、お洒落な都会派女性かと思いきや、上京し必死で覚えた標準語であると知り、脱帽。何と素敵なバイリンガル、賢い証拠という好印象。 ★ピュアな印象・・都会で暮らしていても方言訛りから抜けられない事が好印象。素朴で、都会慣れしない事にむしろ人間味を感じる。 ★貞操性・・男性経験が少ない女性に見える。気にする男性は気にする。全国の読者の皆様へ、左七の私見ではありません。そのようなネット情報を発見したというだけの事にて、他意は有りません。 ★キュート・・方言が出た時の恥じらいの表情を可愛いと感ずる。 ★心地よい耳触り・・方言によってはアクセント・イントネーションが斬新、心地よく感ずる。 君:言いことだらけね。でも、逆効果という事も有り得るわよね。 僕:ははは、その通り。第一に君が最初に述べたじゃないか。 君:最初に?・・ええ、意中の女性であるという事が前提条件ね。 僕:そう。そもそもが好きな感情がなければ、言葉のマジックなど成立しない。好きな人から方言がポロっとでると、それがたまらない魅力になるという、ごく当たり前の心理学。つまりは方言を語る事が重要なのではない。 君:ほほほ、好きな人が仰る事は、その一字一句に男は喜んだり、がっかりしたり。 僕:うん。だから最も大事な事は如何に相手に好かれるかという、恋愛そのものの心理学。吊り橋効果、熟知性の原則、親近効果、間欠強化(部分強化)、単純接触効果(ザイアンスの法則)、黄昏効果、一貫性の法則(原理)、暗闇効果、ロミオとジュリエット効果、ランチョンテクニック、ミラーリング効果、マッチング仮説、ボッサードの法則、フィキシングソリューション効果(定着液効果)、ピークエンドの法則、ツァイガルニク効果(ザイガルニック効果)、ダブルバインド、スリーセット理論、スティンザー効果、シンメトリ効果、コントラスト効果、ゲインロス効果、バーナム効果(フォアラー効果)、カリギュラ効果、ジョハリの窓、ウィンザー効果、返報性の原理(法則)、随分あるね。 君:ザっと27もの技があるのね。 僕:どれも大切。 君:ただ羅列しただけじゃないの。総括するべきよ。 僕:総括は簡単だ。これだけの技があるという事は、全ての技はどれもあまり効き目は無いという事。過信は禁物だ。 君:なるほど、その通りね。 僕:ただし、もっと大切な総括としては、これらの技は何も男女の恋愛事だけの規則ではない。人と人とのお付き合い全般に応用する事ができる。同性同士でも、夫婦でも、親子でも、職場でも。 君:まあ、それはそうね。知っていて損はないわ。 僕:恋愛論と言えばスタンダールだが、実は彼はもてなかった。わかっている事と実際は違う。方言学からどんどん逸脱するね。飛騨方言の決め台詞といえば「好きなんやさ。」で決まりだね。最近の飛騨の若者は「好きなんやお・好きやお」と言うらしい。2021暮れの金曜ドラマ『最愛』TBSテレビが話題に。僕、君が好きやお。 君:方言男子さんのつもりね。ふふふ、今夜のサゲは・・・貴方はまさにスタンダール。 |
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