大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ぞんぞ

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君:また今日も変な言葉がでて。ぞんぞ、ってなにかしら。
私:飛騨方言で、うどん、の事らしい。
君:からかわないでね。らしい、って事は実はあなたは、ぞんぞ、をご存じないのね。
私:おっしゃる通り。毎日ネット検索していたら今日たまたま、うどん屋さん・ぞんぞ屋のネット情報がヒットした。
君:なるほど、拝見したわ。屋号は飛騨方言との記載ね。
私:だから手元の飛騨方言資料に当たってみたけど、やはり、飛騨方言の語彙に間違いない。ただし幼児語。
君:次いでに、うどんの方言に関して全国もお調べになったんでしょ。
私:ええ。幼児語としては、香川県にて、ぴーぴ・ぴっぴ・ぴぴ、がある。
君:幼児語は例外なくオノマトペよね。
私:勿論。飛騨方言では、うどんをズルズルとすする事から来ているに間違いない。得猪外明著・へんな言葉の通になる・祥伝書、に詳しい。
君:香川県ではうどんをフーフーと冷まして赤ちゃんに与えるのではなく、ピーピーね。
私:ははは、そうだね。そして飛騨では親も赤ちゃんと一緒にズルズル、じゃなかった、ゾンゾとうどんを食べる。
君:幼児語なので私達は幼児の時に大人からさんざん聞かされていたのよね。
私:そうだ。なんとなく懐かしい響きがする。やはり私は「てふ」ばあから聞いたような気がする。
君:あなたの脳に imprinting されているらしいのね。
私:そうだ。特定の言葉に懐かしさを覚える。そのような neural net つまり記憶の粒が私の前頭葉の新皮質に未だに存在するらしいという事だ。学術的には既聴感 Deja Vu、一般語では聞き覚えだね。心理学では逆も扱う。真実なのに、えっ・これ違うだろ、みたいな感覚 jamaise vu。
君:あるある、大人になって訪れた小学校のグラウンドの狭さにびっくり、がまさにそれね。ところで、オノマトペならば国語学・言語学・教育学のコーナーが相応しいと思うけど、どうしてここは心理学のコーナーなの?
私:まさにそこだ。今日の主題は実は竜鉄也さん。理由はこれしかない。私が氏の応援記事を書くのは当たり前。I was deeply moved by his website's contents.

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