飛騨+天領、でネット検索しますと相当数の情報がヒットします。
天領という言葉は共通語なれど飛騨人がぞっこん惚れこんでいる言葉という訳です。
薩長土肥の方々、お笑いなさらないでくださいね。
飛騨人は、江戸時代に飛騨が幕府直轄領で、しかも当時の代官所(陣屋)が
保存されている全国で唯一の土地である事に大変な誇りを感じています。
陣屋は、高山市の観光名物中の観光名物、つまりは高山祭りと並んで
高山を代表する顔なのです。
飛騨全体が天領であったわけですから陣屋のある高山市の方々のみならず、広い飛騨の多くの方に愛される言葉というわけです。
天領酒造、天領食品という会社ですが、下呂市萩原です。
方言グッズに天領の名前が用いられます。例えば、お酒・天領、があります。
また屋号が天領、つまり高山市・御宿天領、高山を代表するホテル・グリーンホテルの
天領の湯、奥飛騨温泉郷・天領館、等々、飛騨では天領の名をいただく固有名詞の
オンパレードです。
つまりは天領の名前の奪い合いという事ですね。
あちらが天領の湯ならこっちも天領の湯だい、というわけには参りません。
すべては飛騨という土地柄、お国柄、という事なのですね。
飛騨の人は時の為政者の覚えめでたく大事にされている、つまりは天領、つまりは
為政者にとって重要な土地である事が誇りなのです。
蛇足にはなりますが、国政選挙においては与党の支持者が多く保守王国と
言われる所以は江戸時代・天領飛騨であったころからの伝統といえましょう。
左様に考えますと、例えば政府公認という言葉は好きですか、と飛騨人に
アンケートをしますと、はい好きです、という答えが過半数を超えるでしょう。
大好きです、という答えは二、三割になりそうな気もするのですが。
しゃみしゃっきり。
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