大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

斐太高等学校卒業者がしびれてまう言葉・白線流し

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岐阜県立斐太(ひだ)高等学校(高山市) は岐阜県では二番目の歴史のある公立高校です。故に飛騨高等学校とは記載しないのです。 旧字の斐太を用います。 さて同校の伝統行事・春を告げる風物詩、卒業式の白線流しですが全国的に知られている言葉 ではないかと思います。話が出身地に及ぶや、
へえっ飛騨のご出身ですか。若しかして高校は斐太高校ですか。 ほらほらあの白線流しで有名な。
などと聞かれようものなら同校出身者は、よくぞ私がしびれてまう言葉を お話しくださった、と感じて本当にもう嬉しくなってしまうのでしょうね。 また若し斐太高校出身でない方であっても郷土で有名な行事の事を聞かれるのだから やはり悪い気はしないというものでしょう。

さて白線流しが何故有名なのかと言えば、やはりこれはNHK等、テレビ・ラジオ などのニュースの影響が大きいでしょう。毎年必ずといっていいいほどニュースで 報道される風物誌です。 またひとつには数十年前ですが、テレビでこの言葉が題名の連続物語として半年ほど 放映されたようです。 同語のキーワードで相当数のネット情報がヒットするのですが大半が同テレビ小説に 関連した記事のようです。ところがあらあら、このテレビ小説の舞台は松本。ロケも 松本。やめてくださいな。如何に小説とはいえ長野県は止めてほしかった。 やはり元祖白線流しの斐太高校でロケができなかったものなのでしょうか。

元祖という言葉のついでに、ネット情報で見る限り、この白線流しという行事を 行っている学校は斐太高校以外はゼロのようです。そりゃそうでしょ、 ひとつには河川の汚染ですね。流したものはゴミといわずして何と言うのでしょう、 つまりは下流ですくわねばなりません。裏方作業です。 川はまだ冷たいでしょうね。風邪をひきますよ。 すくっているのにすくわれない。

第一、斐太高校というのはどうも進学校らしい、つまり卒業式が終わり、白線流しをして、 すぐに列車に乗り、目指せ現役合格の受験行脚に出るのです。 そんな大事な時に白線流しのために若し風邪でもひいたらどうするのですか。 上流の人はわかっちゃいるけどやめられない。下流の人はすくっているのにすくわれない。 また思い出の白線、スカーフ、を取っておきたいと思う卒業生も いるかもしれないが白線流しを拒否するとなると・・・彼は村八分になるのでしょうか。 まさか・・・と言うことでしゃみしゃっきり。

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