実は先ほどネット検索をちょいとおこなっていて、
はりこみな、のキーワードでヒットゼロという事に気がついて佐七はびっくり
してしまいました。
兎にも角にもネット世界には飛騨方言情報が少ない、という事なのでしょうか。
さて、はりこみな、とは、張り込みなさい、という命令形では
ありません。
(なんとまあそれは)張り込みな(事だこと) という詠嘆の意味なのです。
親なりに心配していた子供ではあるが、やっと芽が出てきた、などという
場合に、それを聞かされた周りの方がすかさずヨイショをする時の言葉なのです。
例えば都会でブラブラしていた息子さんが飛騨の良さに気づき、
心気一転、家のあとを継ぐべく、帰ってくるのだと、親父さんの弟子入りを
するのだと、当の親父さんがポロッと漏らします。すかさず周りは、
なんやって!そりゃあ、はりこみなあ。
おやじさん、それは張り込みな事ですねえ、という意味ですが、
はりこみ、とは動詞・張り込むの連用形、つまり体言ですね。
張り込むとは、ピーンと気持ちを張る、つまりは、俄然やる気を出すようになる、
という意味なのです。
息子はあとを継ごうとしないしこの仕事も私の代で終わりかな、
と思っていた所へ息子からの連絡。
嬉しさを隠し切れない親父さんへのヨイショ言葉には
これ以上の言葉は無い、と佐七は思うのですが、
何とネット検索でヒットゼロでした。
最近の飛騨はどうなっちゃってるんでしょうねえ。
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