大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ザクッと東西対立-2

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私:昨晩は以下の一枚のネット画像からたった一つの結論を導いた。

君:つまりは方言の東西境界は一点しかない。それは立山連峰。
私:その通り。言い換えも可能で、方言の東西境界とは東京・大阪というよりは、実は長野・富山という事。
君:長野・富山の違いが判れば東京・大阪の違いも判るという事ね。
私:その通り。富山は百パーセント大阪風で、長野はこれまた百パーセント東京風であるとも言い換えられる。
君:またまた別の言い方をすれば、太古の時代から立山連峰は人の往来を拒んできた、という事ね。
私:白山や乗鞍は、実は人の往来があった、とも言い換えられる。具体的には油坂峠、安房峠、長峰峠だな。以上は前置き。
君:えっ、結論ではなくて。ははあ、わかったわ。
私:そう。今日の本題は東西対立の白黒のお話ではない。グレイゾーンのお話だ。
君:つまりは飛騨方言は、ほぼ西側ね。
私:その通り。美濃方言も、まあほぼ西側だろう。
君:ほほほ、今夜の結論が判ったわよ。ほぽ東側の地方は新潟と南濃の二か所、西とも東とも言えない、真の意味のグレイゾーンは愛知県と富士川以西の静岡県。
私:東西対立の白黒問題に戻るが、北陸及び木曽三川以西は完全に西側、伊豆半島・山梨・神奈川・群馬は完全に東側だな。
君:但し、私が言いたい事もたったひとつ、大切な点が抜けているから今日のお話は零点をつけるしかないわよ。以上の議論は実は古典文法、より具体的には文末詞の活用、に限っての話なのよね。アクセント学にはまた、別の結論が導かれる、という事ね。ほほほ

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