問題です。
あそこに人が「イル」「オル」「アル」どちらを使いますか。
また、テルはテイルが、トル・トン・トーはテオルが、
チャール・チャルはテアルが変化したものと考えられます。
そしていまヒットしたサイトがなんと
方言大学
株式会社ジャストシステム様の一頁でした。
題して、第六回講座「いる」と「おる」。
その内容は・・・・
国立国語研究所が1957〜1964年に調査した東西対立言語地図では
糸魚川−浜名湖ラインから東はイル:オルが85%:15%、
西は9%:91%という極端な東西分布が見られたが、この度のジャストシステム調査は、
現在も、当時の状況とほとんど変わっていないという結果。
共通語化が急速に進んでいる昨今なれど「方言もがんばっている」という結論
・・・・だそうです。
方言大学様によれば、つまり飛騨方言では居るを使い、関西方言であるというわけです。
なるほど、これを佐七が実証しましょう。
飛騨びとでも、自分は「イル」「オル」どちらを使うのか
考えるほどに頭が混乱して来る方も多いと思いますので、
佐七が質問を少し変えて見ます。
良い問題なら良い答えがでましょう。
問一、命令形では、マットレ、といいますか。あるいは、マッテロ、といいますか?
飛騨の人間ならマッテロなんて絶対にいわないでしょう、やはりマットレですね。
つまり、待っていろ、とはいわず、待って居れ、と言うのです。
飛騨地方においてはマッテロ、という言い回しは
東京風のきざな言葉になっちゃいますね。
問二、ソコニオッテクレ、オッテモオランデモ、と言われて意味がすぐ判りますか?
飛騨の人ならすぐわかりますね、其処にいてくれ、いてもいなくても、という意味です。
つまり居るの連用形を瞬時に促音便にしてしまう事ができるのです。
また、飛騨の人は瞬時に飛騨方言を東京語に翻訳できるのです。
ところであなたはイッテモイランデモ、という言葉を使いますか?
飛騨方言ではないから使いませんね。つまりあなたは飛騨方言・居る、と
共通語・いる、の両刀使いなのです。
問三、へそくりをカクシトッタ、といいますか、あるいはカクシテイタ、といいますか。
飛騨の人間ならカクシトッタといっても意味がピーンとわかります。
居るという動詞に接続助詞・て、を先行させて連母音融合・短呼化することや、
完了・過去の助動詞・た、を後続させて促音便とする事も瞬時にに可能という訳です。
それだけではありません。
カクイドッタ、とさらにサ行イ音便にしても意味は瞬時にわかります。
つまりは飛騨の人間はどう考えて見ても、へそくりを隠して居る、と普段から
話しているに違いないのです。ははは。
まだまだ面白い問題を作れといわれれば幾らでも作りますがご容赦を。
とにかく上記の内省実験から明らかです。
飛騨は国立国語研究所・方言大学様がご指摘の通り
今も昔も「オル」の地方です。
「イル」の地方ではありません。
しゃみしゃっきり。
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