ひとことポンといえばたちまち飛騨方言らしいキャッチコピーのコーナーを新設しました。
当サイトの目的ですが、飛騨方言を普及させて全国ブランドとしたい。その為に当協会はあらゆる努力を惜しみません。
東の方・東北にズーズー弁あれば、西の方・難波に大阪方言あり、
そして
中部地方のど真ん中
日本のへそに飛騨弁あり。
(これもキャッチコピーのつもりや。笑ってくれえ!)
だしかんなんて飛騨方言は言ったらだしかんさ。
この言葉はちょっと思いついた、いかにも安っぽい言葉と思われる方が
大半かも知れませんが、実は私の大切な思い出にまつわっており、
できたらご一読いただきたいのです。
今の時代はいざ知らず、昭和三十年代、学校教育の一環として文部省推薦の映画が
年に数度、暗幕をたらした講堂で上映されました。
各家庭にようやくテレビが普及しつつある時代の事でした。
飛騨の寒村の一小学校の一児童・佐七が都会・文明というものを一瞬ではあるにせよ
垣間見る事が出来た恍惚の時間です。
いつの年になっても楽しい思い出として忘れられません。
さてタイトルも、映画の内容もすっかり忘れてしまい、時の流れを感じてしまいますが、
四十年以上経過した今でもはっきり覚えている、ある映画の一場面、ある方言(キャッチコピーの)セリフ、
"だんべ言葉は話さないほうがいいだんべ。"
朴訥な感じのいがぐり頭の名子役が、迫真の演技で放つこのキャッチコピーは、
勿論ですが観衆の大爆笑の名誉をもらい、その後しばらくはクラスでこの言葉が流行した
という思い出です。
つまりは、方言って放言してもいいじゃないかという監督の意図は、ほんの数秒のセリフという手法で
正確に私のこころに焼き付けられ、そして私は、つい懐かしさのあまり、こうやって思い出記事を
書いてしまったという"だんべ"言葉にささげる"だしかん"言葉なのですが、
これってひょっとしたら私以外には全然、面白くないのかも。
でも、最後まで読んでくださってありがとうえな。
〜せんと、だしかんさ。(=〜しなきゃだめ)
以下、思いつくままに。
(母が子に)・・・・・・・・・・ 宿題せんと、だしかんさ。
(キャプテンが部員に)・・・・・ もっと練習せんと、だしかんさ。
(恋人が恋人に)・・・・・・・・ またメールせんと、だしかんさ。
(教師が教え子に)・・・・・・・ いいかげんレポートせんと、だしかんさ。
(父が息子に)・・・・・・・・・ 男は家を守る事せんと、だしかんさ。
(母が娘にに)・・・・・・・・・ 女は上手な料理せんと、だしかんさ。
(おまわりさんが交通違反者に)・ 安全運転せんと、だしかんさ。
(店員さんがお客さんに)・・・・ ためらわずに試着せんと、だしかんさ。
(薬剤師さんが患者さんに)・・・ 正しい内服せんと、だしかんさ。
(駅員さんが乗客に)・・・・・・ 切符を拝見せんと、だしかんさ。
(刑事さんが容疑者に)・・・・・ 白状せんと、だしかんさ。
(監督が俳優さんに)・・・・・・ あんた主役をせんと、だしかんさ。
(佐七が皆さんに)・・・・・・・ こりずにまた訪問せんと、だしかんさ。