特定の地方名、市区町村名、あるいは特定の集団名に方言を意味する接尾語、弁、を付けて各地の方言という事になります。
さて飛騨方言の定義ですが勿論、広義では岐阜県の北半分、飛騨地方での方言という事で異論はないと思います。
しかしながら、たかが定義されど定義、飛騨方言といっても、その定義は狭義では以下のように随分、多様なものになりましょう。
その理由はひとつには平成の大合併による三つの新市(高山市、飛騨市、下呂市)誕生です。ご参考までに
住所こそ方言です!の当サイト記事をどうぞ。
旧高山市の市民の皆さんは当然ながら旧高山市こそまさに飛騨の中心地、 Central Hida 、と
考えておられますので、旧高山市およびその隣接町村で話される言葉こそが飛騨方言の代表、
まさに正統派飛騨方言、元祖飛騨方言、代表的飛騨方言とお考えでしょう。
佐七さん、ええ事いわはるながいな!そうなんやよ!やっぱりなあ、飛騨でも
一番ぎょうさんの人がござって、そこの言葉っていうと高山の町の言葉できまりなんやよ。
古川や下呂の人が市民っていわさってもなあ、私たち元祖市民の者にはなんやピーンとこんし。
(あのひとたちは町民ってほうがやっぱピーンやよ。)
やっぱ飛騨方言は高山市民みたいな町のひとがまちょうにつかっていらっしゃる、お上品な言葉のこというんやよ。
その辺わかってくらはるの佐七さんだけやよ。
面積日本最大の高山市が誕生しました。乗鞍のふもとの旧高根村の方も、また白山のふもとの旧荘川村の方も晴れて新高山市民
ですので、やはり主張なさるでしょう。
佐七、わりゃええこというながい!おりゃ久々野の有道(うと)に住んどるんやけど、
そりゃ濃飛バスもJRも何にもないで高山にでるにも大変やけど、そんでも今度から高山市民なんじゃさ!
市の職員さんがいつ回覧板もってござるか本当に楽しみなんじゃわい。
そりゃあ高山と有道でちったあ言葉が違っとってもナア、
町の衆だけでなく、猪や猿といっしょに住んどるおりぃだちも今度から代表的飛騨方言・高山弁って事で頼むさ、なあ。
また既に飛騨市が誕生しています。市区町村名に弁をつければ方言ですので、古川町の方は古川弁などと
卑下なさる必要は、もはやないのです。飛騨市の言葉だからまさに飛騨方言ですね。
佐七さん、あんたいいこというながい!そりゃなんてったって飛騨地方らしい飛騨っていやあ、わたしら古川や神岡なんかの飛騨市やさ。
岐阜県北部の方言といえば下呂市の下呂弁、高山市の高山弁、飛騨市の飛騨方言、以上の三大方言できまりやさ。
古川弁とか北飛騨方言とか遠慮していっとったけど、もう無しってことやでな。
今度からは古川弁は中央飛騨方言やし、北飛騨方言っていやあ富山方言の意味って事で頼むさ。
さらに下呂市が誕生しました。飛騨の玄関・下呂ですので飛騨地方そのものですし、
飛騨地方の全国ブランドの町といえば、下呂、高山、古川の三つの町ですから主張なさいます。
佐七さん、そうやさ。下呂弁ってもいうけど、下呂、高山、古川あたりね、ビルっていうか
ホテルっていうかそういうものがある人口密集地域がある場所で共通に話される言葉で飛騨方言やさ。
ホテルってものがない、そう例えば峠の向こうの加子母(かしも)村、川下の七宗(しちそう)町あたりでは、
もはや美濃方言っぼくなる。
JRの飛騨金山駅があるから、厳密にはJRの飛騨金山駅以北で話される言葉が飛騨方言やけどなあ。
そやけど、しゃべる人口でいうとまあ飛騨方言は下呂から古川までという事で決まり!やさ。
最後にMHKさんいわく、
皆様、各様にお考えの貴重なご意見、大変に有難うございます。がしかし国民の大多数がご覧になった
当方番組・さくら での言葉遣いが飛騨方言だと国民の多数の方がお思いのようですので、飛騨方言の
定義は当方に一任させていただけないでしょうか。
と申しますのも、今また飛騨方言をテーマに新たに番組を企画中でございます。
番組名は、ずばり『帰ってきたさくらやよ』でございます。(ホントかよ?)
放映する語彙などについて既に選定作業中でございます。
という事で、皆様、今後ともMHK方言番組を宜しくお願いします。
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