大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における副助詞

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副助詞とは、句の成分について句に副詞として後からを与え、続く用言の意義を修飾する、とあります(広辞苑)。 共通語における副助詞は、ばかり、まで、だけ、ほど、ぐらい、など、なり、やら、等々です。

これらの副詞は飛騨方言の会話で全て用いられ、共通語も飛騨方言も変わりないという事にはなりますが、 筆者の感覚としましては、ただひとつ、副助詞・など、はむしろ他の言い回しで話される機会が多いように思います。例えば、
    正月にはもちなど食べます。
といえば、やはり飛騨方言の言い回しというより、明らかに共通語の言い回しです。 飛騨方言ではむしろ以下のように話されるでしょう。
    正月にゃ、あっぽやら食べるんやさ。
    正月にゃ、あっぽなんやら食べるんやさ。
    正月にゃ、あっぽやらなんやら食べるんやさ。
    正月にゃ、あっぽなんか食べるんやさ。
    正月にゃ、あっぽなんかえな食べるんやさ。
    正月にゃ、あっぽなんかを食べるんやさ。

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