★名詞を用いた理由付け表現
例えば、雨なので傘をさす、という言い回しですが、
飛騨方言では、雨やもんで傘をさす、あるいは、雨やで〜、になります。
この言い回しは、雨だもので、が撥音便となったものでしょう ( 別例、夏やもんで暑い ) 。
また、"〜やもんで"という言い回しは飛騨、東濃、あるいは跳んで三重県
の方言としてネット発信が多く、三河を除く中部地方の
方言になっているようです。
この地域というのは終助詞・だ、の代わりに終助詞・や、を用いる地方
である事が容易に推察されます。
★動詞を用いた理由付け表現
例えば、雨がふるので傘をさす、という言い回しですが、
飛騨方言では、雨がふるもんで傘をさす、あるいは、雨がふるで〜、になります。
この言い回しは、雨がふるもので、が撥音便となったものでしょう。
★形容詞を用いた理由付け表現
例えば、雲行きがあやしいので傘をさす、という言い回しですが、
飛騨方言では、あやしいもんで傘をさす、あるいは、単に、あやしいで〜、になります。
この言い回しは、雨がふるもので、が撥音便となったものでしょう。
★単文としての理由付け表現
例えば、地方によっては、"だもんで"という複合語が用いられ、
三河・遠州方言に特徴的のようですが飛騨方言では決して用いられません。
三河・遠州方言の"だもんで"に相当するのが、そうやもんで、あるいは、
そやもんで、です。つまり飛騨方言では、"やもんで"というように
単体で用いられる事はありません。
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