★そしゃ
共通語に言う、そうすれば、になります。
そうせや、が訛った言葉でしょう。
アクセントは、そ、です。
また別れの挨拶にも用いて、それではさようなら、という意味にもなります。
また方言文末詞・な(男)/えな(女)を用いて、そしゃな/そしゃえな、とも言い、
そうすればね、の意味になります。
また、慣用句に"そしゃそやぞ。"がありますが、"それではそうしよう。"の意味になります。
★こんなら・そんなら・あんなら・どんなら
飛騨方言では、これなら・それなら・あれなら・どれなら、は必ず撥音便になるようです。
また方言文末詞・な(男)/えな(女)を用いて、そんならな/そんならえな、とも言い、
そうすればね、の意味になります。
★用言連体形+んなら
飛騨方言では、接続助詞・の、は必ず撥音便になり、行くのなら、は、いくんなら、になります。
甘いのなら、は甘いんなら、になります。
また更に方言文末詞・な(男)/えな(女)が"〜んなら"の複合語に接続し、"〜んならな"/"〜んならえな"、とも言います。
★動詞未然形+否定の助動詞・ぬの撥音便+なら
飛騨方言では、行かないならば、は、いかんなら、になります。
また更に方言文末詞・な(男)/えな(女)が"〜なら"の自ラ四未然形に接続し、"〜ならな"/"〜ならえな"、とも言います。
★体言+やったら
雨やったら、とは、雨であれば、という現在形の意味になります。
過去形での用法は、雨やったんなら、になり、雨であったのならば、の意味になります。
また更に方言文末詞・な(男)/えな(女)が"〜やったら"の俗語表現に接続し、"〜やったらな"/"〜やったえな"、とも言います。
★代名詞+なら
おりぃなら=私ならば、
わりぃなら=あなたならば、
ありぃなら=彼あるいは彼女ならば、の意味です。
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