大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法 |
複合動詞とは |
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私:まずは複合動詞の定義について。これは複合語と呼ばれる文法概念の下位分類で、動詞の一種だが、後部要素とした動詞に前部要素として動詞または他の品詞が複合して出来た品詞。学校文法の言葉かな。補助動詞と異なり後部要素は実質的意味を持つ。蛇足ながら前部要素も意味を持つ。 君:本動詞・補助動詞の関係に於いては、本動詞がその句の本来の意味を代表し補助動詞は実質的な意味を持たない、という主従の関係が存在するわね。その一方で、複合動詞に於いては前部要素・後部要素の関係は対等という事なのよね。 私:うん、その通り。 君:さてさて日本語の特徴の一つが、複合動詞の数が多いという事よね。 私:ああ。国研データがある。複合動詞レキシコン。2700個ほどを調べ上げたというから日本で唯一のデータという事になろうかと思う。 君:確かに多い数よね。 私:ここで問題にしたいのは複合動詞には二種類あるという事。統語的複合動詞と語彙的複合動詞。 君:ほほほ、その違いを議論しようという事かしら。 私:馬鹿々々しい。まさかね。 君:えっ、どういう事? 私:統語的複合動詞は大雑把に言うと数十ほどしかなくて、複合動詞と言えば一般的には語彙的複合動詞を示す。 君:なあんだ、そんな事を言いたかったのね。 私:いや違う。 君:またまた、どういう事? 私:ヒントは日本語検定。 君:ああ、外国人に日本語を教える人のスキルを判定する試験ね。 私:こう言ってはなんだが、英語かぶれの人たちが受験する試験。僕は外国のお方に飛騨方言を理解してもらおうと思った事は一度もない。飛騨出身の国語教員の方々に飛騨方言を理解していただきたいと思って書き続けている。それだけ。 君:あらあら、大人げないご発言を。なにかに憤っていらっしゃるのね。 私:日本語検定の試験対策集の一つに、統語的複合動詞は補助動詞の事であるという一節を発見して唖然とした。本当ですか? 君:ほほほ、答えは? 私:それこそ国語学者の方々にお聞きしたいくらいだ。佐七にはわかりません。いい加減にしてください。文法語の言葉のお遊びはやめましょう。学問の基本は言葉の定義です。補助動詞について然り、英訳したら auxially verb がヒットした。これって助動詞のことでしょ。日本語と英語を混同するのもええかげんにせい、怒るで。 君:確かに。補助動詞は動詞、助動詞は助動詞。動詞と助動詞では品詞が異なるわよね。 ほほほ |
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