大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
チョムスキーの生成文法 |
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私:まずは画像をどうぞ。昨日は家内に付き合い、近所のスーパーを散歩した。は、と、が、の使い分け 君:正しい日本語は、刺身・生食各種はわさび・ぽん酢等が添付しておりません、だと仰りたいのよね。 私:いや、その逆だ。これでも十分に意味は通じる、つまりは寧ろ正しい日本語であると申し上げたい。 君:正しいとの主張の根拠は、意味が通じるから、という一点ね。 私:勿論そうだ。何故ゆえに意味が通じるのか、ちょいと考えてみよう。 君:国語の文法では、総主語・主語の関係で論じられるわね。 私:草野氏日本文法(1901)の「国語ニ特有セル語法−総主」にある「象は鼻が長い」が有名。草野清民は明治の国語学者。帝国大辞典の編者としても知られる。 君:では本題に入りましょう。 私:確かに草野先生の主張は正しい。但し、学問は進化する。その後に現れ、AI自動翻訳などで力を発揮してるのがチョムスキー理論(生成文法)に於ける入れ子構造。つまりは語を集合論で考えると話はとても簡単。つまりは総主語は主語を内包するという集合論の論理。 君:入れ子構造から言える事と言えば? 私:無限に複雑な文章を作る事が出来るという事。入れ子をどんどん深堀りするだけの事だから。 君:例えば? 私:象は鼻は長いし、鼻の穴は大きいし、鼻毛は多いし、その毛はなかなか抜けないけれど、長さがそれほどでもない。 君:なるほど、入れ子の中に「は」を用いて幾らでも深堀りして語る事は出来るけれど、「が」が現れると入れ子構造は終了という事ね。 私:その通り。また一つの入れ子の中に二つの入れ子を並列して入れる事も可能だ。 君:例えば? 私:象は鼻は長いし、足は長いし、耳も大きいが、目は小さい。 君:なるほど。「・・、耳は大きいが、目は小さい」も可能だけだけれど、並列を並べる場合、最終列は「も」で締めくくると、その下層の「が」の最小入れ子に到達するというロジックが働いているのね。 私:正にその通り。小学生でもわかる簡単な法則だ。上記のスーパーの文章に戻ろう。この文章では、「が」の入れ子を省略している。それはお客様の想像におまかせします、という意味だ。 君:例えば? 私:刺身・生食各種はわさび・ぽん酢等は添付しておりませんし、箸も添付しておりませんが、価格が半値の特別セール中です。 君:わお、即、買いだわね。ほほほ |
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