大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法 |
補助動詞の表記 |
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私:補助動詞の表記については内閣告示第2号 平成22年11月30日
に従えばいいという事だよね。 君:文化庁資料もあるわね。 私:国がこうとお決めになったのだから従ったほうがいい。補助動詞は平仮名表記が大原則だ。 君:具体例がいいわよ。 私:[くださる]なんてのがいい例。「下さる」という表記は[与える]という意味に限定して用い、補助動詞としての丁寧語、方言情報発信ないし方言文学としての方言文末詞の用法、この二つに関しては[くださる]の表記でないといけない。 君:ほほほ、今まで無頓着に書いていて当サイトには幾つもの誤記があったという事じゃないかしら。 私:その通り。「下さる」の語幹は[下さ]なので、同語にて原稿を全文検索して全て直し終わったところです。 君:感想は? 私:それなりの達成感。命長ければ恥多しというが、正しい国語が書けない僕に方言情報発信の資格が有るのか、冷や汗ものです。今後も思わぬ失態が有るのかもしれない。 君:教訓としては、その都度、調べて慎重に書くべきという事ね。 私:いや。僕の流儀は、素読・乱読そして書きなぐり。間違いに気づけば片っ端から修正していけばいいと思っている。 君:方言文末詞についても一言、お願いね。 私:方言文末詞とは助詞・助動詞が一つの品詞になって方言を形成するもの。大阪やねん、名古屋だぎゃあ、高知に来にゃいかんぜよ、等々。これらの表記は平仮名で決まり。漢字の出る幕は無い。「下さる」だが、飛騨方言では「くらはる」に音韻変化する。「くれなさる」が語源の可能性が無きにしも非ずだが、表記は平仮名で決まり。漢字にルビ打ちはあり得ない。 君:当り前よ。助動詞・補助動詞は漢字で書いてはいけません。 ほほほ |
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