大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

接尾語とは

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私:接尾語と言えば接頭語と対の言葉で、英語では prefix & suffix などの言葉がパッと思い浮かべられる人も多いと思う。
君: suffix つて、Fが二個だったっけ。
私:sufficient etc, つまりは suf = sub なので。すべての単語で二個。
君:あら、そうだったわね。本題だけれど、学校文法では接頭語・接尾語は派生語として扱われるわね。
私:町田文法などがすっきりしているんじゃないか。
君:町田健、名大教授、フランス文学者、ソシュール研究。
私:そう。町田文法によれば、日本語は複合語で、語形成は五つから成る。複合語、派生語、省略、転成、頭字語。派生語は接頭語と接尾語の二種類。
君:省略はアルバイトをバイトという事ね。転成は品詞の転成の事、例えばトラブるという動詞を作る事よね。そして頭字語とは日本放送協会をNHKという事。
私:まあ、そんなところ。中学生でも理解できる。一番の問題が複合語と派生語の区別という事だと思うのだけれど、どう思う?
君:一応は自立語同士の合体が複合語で、派生語成分たる接頭語・接尾語は非自立語(付属語)という事よね。
私:うん。正にその通り。橋本文法、学校文法、町田文法に共通するのは「詞・辞」の区別。「辞」には用言活用部分、助詞、助動詞、接尾語、接頭語などが入ってくる。
君:あなた、何か重大な考え違いをしていないかしら。用言活用部分、助詞、助動詞、一部の名詞なとが接尾語で、接頭語は別物よ。
私:なるほど、上位分類と下位分類を言い間違えたわけか。サ変動詞・寝坊する、の「する」の部分が接尾語だから、用言活用部分という言葉すら間違いだな。でも、「する」は動詞、自立語だぜ。ところが、サボる、の「る」の部分は付属語だが非自立語。
君:突っ込めばいくらでもアラが出て来るから、あなたのような生徒さんばかりだと教師も困ってしまうのよ。ここはザックリとお願いね。
私:いっそ、学校文法をやめて「詞・辞」で教えたらどうだろう。
君:それは大学までお預け。興味があれば国文学へどうぞ。
私:接尾語の場合、どれだけ多くの言葉を思い出せるか、二人で競い合いのゲームができる。
君:例えば飛騨方言の「しな」ね。
私:そう、例えば、行いきしな、起きしな、行ゆきしな、出しな、寝しな、帰りしな、別れしな。
君:文法が明らかだわよ。アスペクト動詞連用形+「しな」という事じゃないの。
私:そうだね。接辞たる、派生語たる接尾語の有難いところだ。じゃあ、饅頭を買いしな、払いしな、食べしな、携帯をやりしな、その饅頭を実は落とししな、・・・。
君:おいしいな、惜しいな、と思いしな、・・。おばんギャグの逆襲よ。幾らでも作れるわね。ほほほ

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