大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代

古墳語

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私:古墳語という言葉がある訳ではないが、和語とは別に、古墳時代に話されていた日本語と定義したい。
君:単なる思い付きね。
私:いや、そうじゃない。

君:遺跡から人骨がみつかる。人骨からはDNAが抽出される。骨のDNAは古代人の間(縄文人、弥生人、古墳時代の人々)のみならず、現代人との比較、更には国際比較すらできるという事ね。画期的じゃない。
私:日本で火葬が主流になったのは明治から。土葬骨ならDNA鑑定が可能。ほんのここ十数年ほどの学問の進歩という事。今や親子鑑定に代表されるDNAビジネスは大盛況。
君:要は古墳時代においては日本人と大陸の人々でDNAが近似するので、この時代に大量の人々が大陸から日本へ渡ったのでは、という考えね。
私:そういう事。私たちは何者か〜DNAで迫る現代日本人への道

君:つまりは古墳人と現代人の差は小さいけれど弥生人と古墳人の差は大きい、という事ね。
私:そう。日本人というが、実は古墳時代に誕生した混血民族。
君:縄文時代に熱帯ヤポニカ米がもたらされ、弥生時代に長江下流域を起源とする水稲が朝鮮半島経由で北九州を中心に広まった、という事じゃなかったかしら。
私:プラントオパール法 Plant Opal in Soil,F Smithson, Nature, vol 178, 1956 の発見以来、遺跡の出土を解析する事により農耕の年代が正確に測定出来るようになった。実は弥生から水耕という古い教科書の記載は誤り。水耕は縄文後期からだ。大航海時代以前らに既に人類は太平洋自身を中庭としていた。ハイエルダールのコンチキ号実験が有名。映画にもなった。大陸と倭国との行き来なんて造作無い事だ。

君:古墳人は何を大陸交易していたのかしら。
私:鉄や翡翠だね。晴れた日を狙って一気に漕いで行き来していたらしい。
君:倭語は日琉祖語及び和語の祖語。倭語こそが古墳時代の日本語という事かしらね。
私:魏志韓伝、広開土王碑文、後漢書東夷伝などの正しい理解が必須だね。今、勉強中。弁韓は後に伽耶(かや)、伽耶こそが古代有数の鉄の産地なんだよ。伽耶の人々、倭人、古代日本人、皆が密接につながっているのでは。
君:人骨がみつかるといいわね。期待しましょう。

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