大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代 |
神津島黒曜石 |
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私:先ほど来、和語や倭語、縄文語等についてネット検索し続けたが形而上学的なサイトばかりで、やや食傷気味。でも形而下学的な観点から、僕にとってはとても貴重な勉強になったのがこれ。 君:古代の日本語のお話が出たの? 私:形而上学は一切無し。形而下学のみのお話だ。日本の遺跡のお話。なかでも石。 君:神津島黒曜石とは? 私:神津島(こうづしま)は伊豆七諸島の最南端。観光の島。宿泊施設が整い定期便フェリーで簡単に行けるようだ。黒曜石は旧石器時代に石斧を作るために用いた硬い石。 君:旧石器時代といえばホモサピエンスたる縄文人・弥生人・倭人以前の人々で原生人類の人々じゃないの。 私:その通り。現生人類は神津島と本州を船で自由に行き来し、神津島黒曜石を関東一円で売りさばき、つまりは商売をやっていたというから認識を新たにしてしまった。当然ながらあの人達なりの言葉があったという事だよね。神津島黒曜石は関東のみならず、静岡あたりでも発見されているそうなので、つまりは本州で流通していたという事になる。くどい様だが、原生人類の人々の仕事という事。 君:ホモサピエンスたる倭人が大陸を離れて九州や出雲にやってきたと同様に、原生人類も既に伊豆七島を股にかける海洋民族だったという事ね。 私:要はそういう事。飛騨では縄文遺跡がゴロゴロと発見されているし、僕の出身・久々野町の堂の上(そら)遺跡は国の指定遺跡で大切に保存されている。それよりは遥か数千、いや数万年前の現生人類が伊豆七島と本州を行き来してビジネスをやっていたというのは驚きだ。 君:ホモサピエンスではなく現生人類が海洋術を身に付けていた。黒曜石が動かぬ証拠というわけね。 私:言葉ほどあやふやなものはない。記紀と万葉集、つまり和語の世界をもって日本語の歴史を考えるべきで、簡単にひと言でいうとそれ以前の事は不明だ。縄文語とやらがむなしく響く。 君:なにもそこまで全否定しなくても。 私:ミトコンドリアイブとY染色体アダム、縄文人と弥生人の遺伝学的な差異がわかっている。日本人が縄文人と弥生人の混血である事も。実はホモサピエンスとネアンデルタール人にも混血がいた。結婚した夫婦がいたんだよ。日本の原生人類の人骨の研究はどこまで進んでいるのだろう。言葉の研究よりも人骨DNAの勉強が先だな。形而下学、万歳!遺伝学、万歳! 君:相当なコンプレックスね。 私:身体的な特徴から、どうも僕は縄文人の血が多く流れているような気がする。ご先祖様方は飛騨から出た事がない。左七のご先祖様は飛騨の縄文人だ。ところが・・ 君:ところが? 私:僕は海水浴をした事が無い。子供の時に飛騨の川で泳いだことはあるが。山国の民。山猿というところかな。 君:なるほど。神津島の原生人類にコンプレックスをいだく飛騨縄文人の末裔・左七ね。黒曜石でガーンとやられちゃったという訳ね。ほほほ |
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