大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代

紙の歴史

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私:この数日だが、方言学の基礎の基礎、日本語の起源という事がやたらと興味深くなった。
君:アルタイ語族に属する可能性の高い神秘の言語で、数多くの言語学者を魅了し続けたのよね。
私:まあ、そんなところだが、僕は所詮がアマチュア、専門的な事は分からない。18の歳から医学と言う学問一筋、方言は趣味だ。従って基礎と言えば高3までの知識。教養部の頃は興味が多岐でかじらなかったし、講座が無かったのも事実。ガチの理系の僕が今、方言をやっている事が自分ながら不思議だ。
君:そんな事いいから、紙の歴史とは?
私:日本語の起源が判然としないのは記録が無いから。つまり古代に何故、紙が無かったのだろう。日本における紙の歴史を先ほどは数分ほどネット検索したところ、次々と記憶がよみがえってチョッピリうれしかった。
君:中学あたりの記憶ね。ほほほ
私:ははは、わかってるな。当サイトは良い子の方言学教室だ。そんな事はさておいて、紙の起源はこの図。
日本製紙連合会 https://www.jpa.gr.jp/

君:610年とは?
私:推古18年。高句麗の僧、曇徴(どんちょう)が墨とともに日本に製紙法を伝えたのだったね。
君:日本書紀以前ね。
私:当たり前。日本書紀は720年完成、それ以前、物部氏と曽我氏の政権争いが585年、白村江の戦いで惨敗・危うし大和政権・頑張って我らがヒーロー中大兄皇子が663、この辺りの記載が必要、ってな感じの国家事業。ただし文字が無い、やむなく漢字の音を借りる万葉仮名。日本最古の紙は国宝として正倉院に保存されているそうだ。また紙は当時、高級品。平城京からは大量の木簡が出土している。かくして日本語が産声を上げた。でも不思議だね。
君:何が?
私:どうして日本には広開土王の碑文のようなものがないのだろう。広開土王陵碑文の全文訳注
君:いつだったのかしら。
私:414年。邪馬台国が誕生するも倭国大乱、という事は、実は日本には戦国時代が二つあった。前期戦国時代は倭国大乱、後期は室町時代。山川出版では書かれていないぞ。ぶっ
君:うーん、残念ながら日本は野蛮という事だったのかしら。
私:まあね。日本書紀が書かれて文明国に近づいた訳だ。記紀・万葉が現れてやっと日本語の解析が可能になった。上代特殊仮名遣いの発見とか。有坂・池上法則とか。国語学の金字塔。
君:簡単に言うと、それ以前の日本語については不明なのよね。
私:その通り。それ以前は人骨のDNAの世界だ、つまりは文化人類学の世界。言語学の世界じゃない。
君:でも骨は語るというわよ。何を語るのかしらね。ほほほ

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