大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代

「P音考」の古代

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「P音考」というのは、・・・古代日本語には「はひふへほ」は存在せず、実は「パピプペポ」だった・・・という有名な学説ですが(上田万年(かずとし)。1898年(明治31)「語学創見」「帝国文学」に発表)、★ピカッとひかるから「ぴかる」という古代の日本語動詞が存在したらしい事や、★パタパタとはためく旗は古代にも当然ながら存在し「パタ」と言われていたのであろう、★古代では「はは(母)」の事を実は「パパ」と言っていた、などがよく「P音考」で出される小ネタというか、私の鉄板ネタです。先ほどネット情報をあさってみましたが、例えば・・

P音考」公益財団法人沖縄県文化振興会八重山方言情報もあり、秀逸
日常言語に潜む音法則の世界・田中伸慎一・開拓社
上田万年 日本の「ことば・読み書き」指導の近代史(野村篤司・野村友子)素敵なご夫妻ですね
日本語教育講座4 日本語の歴史 千駄ヶ谷日本語教育研究所

まだまだありそうですが、今日はこのへんで。

更には数日前ですが、ユーチューブの世界にすら「華麗なるP音考」の世界が広がっている事を知ってしまいました。これら下記のコンテンツに俄然、触発されて、古代飛騨方言について学術書を読んで考えてみないと、という事で、学術書「縄文語の発見」・小泉保・青土社(ISBN4-7917-5631-2)を既に購入しました。若し私が国語学を専門とする学者として成果を出さねばならぬ立場となれば、実は毎日が辛い面もありましょうね。医学からいつ足を洗おうか悩んでいます。・・能力の限界が見えているので。それでも新分野なので医学史の世界が面白いかな、と感じて最近は橋本病(伊賀上野市)や高安病(金沢大学医学部眼科)などについて調査をしています。私の life work は Austin Flint です。さて私のように趣味として国語学でお遊びする事は本当に楽しい事このうえなく、長生きして本当によかったと思う今日この頃です。pragmatism の世界・医学の仕事はつらいが、国語学の趣味は楽しい。母校の斐太高校での高校古文の世界があったからこうやって飛騨方言で遊べるのです。住・松崎両先生から徹底的に品詞分解法を教わりました。それにしても方言というのは「話してなんぼ」の世界ですから、このようなユーチューブコンテンツは楽しいですね。下記は畿内辺りの古代日本語をイメージして作られたのでしょうから、これをもう少し東国方言・東歌風にアレンジしたら古代飛騨方言になるのではないでしょうか。



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