今 2006 年の秋ですが、たしか先だって白川郷のドブロク祭がありませんでしたっけ。
明治何年とやらの酒税法で、ドブロクが禁じられ、密造酒として密かにご家庭の味として
楽しまれて来たようですが、先の政府・小泉自民党が行政改革・規制撤廃策に
転ずるや、各地に行政特区をもうける事になり、確か飛騨では白川郷と飛騨一ノ宮水無神社
がドブロク特区の指定を受け、両区ともこれを観光の目玉にと毎年盛大に
ドブロク祭りが出来るようになったのですね。
ドブロクの歴史といえばこれはもう弥生時代からの歴史ともいえましょう、太古から
飛騨にあったに決まっています。
ただし、飛騨は寒冷の地で常に米収量は不足し、
江戸時代までは米輸入国であったようです。明治時代あたりまで飛騨で
歌われたわらべ歌の、正月は餅やまんまが食べられるから嬉しい、という歌詞
が何をか語らんや。
さて今早速飛騨の蔵元を調べて見ました。アイウエオ順にお示しします。
創業を見てみました。江戸時代から、という所が多いようです。
ピーンと来るのが全国の酒造がそうなのだろう、という事ですね。
戦乱の世にうかうかと酒は作れません、江戸時代のような平和な
時代になってから、という事なのでしょう。
がしかし飛騨では米を輸入してまで酒が造られたという事でしょうか。
超高級品であったという事なのでしょう。
老田酒造店 享保年間(1720年代)創業
大坪酒造 天保13年創業
蒲酒造場 創業300年
川尻酒造 天保10年(1839)創業
古里古里の国 2000年?創業(麦酒)
白川郷ドブロク祭り 太古来
高木酒造 享保五年
田邊酒造場 明治17年
天領酒造 明治に酒家業創業
二木酒造 元禄八年創業
原田酒造 安政二年創業
飛騨一ノ宮ドブロク祭り 神代から
平田酒造場 明治28年創業
平瀬酒造店 元禄年間創業
舩坂酒造店 創業200余年
渡辺酒造店 明治3年創業
飛騨高山麦酒 1996年八月創業(麦酒)
飛騨には日本酒蔵元十三社、地ビール二社、ドブロク特区二箇所、です。
これら蔵元の歴史はドブロクの歴史にはるかに及びませんが、それなりに
続いてきたという生業ですね。
尚、飛騨一ノ宮水無神社ですが、創建は神代となっています。
(実際には全国に確か七箇所ある一ノ宮の地名を勘案しますと平安時代です。)
最近は二社ものビールの新規参入、
ドブロク特区なる新語、さらにはウオッカも見逃せない飛騨の上戸談でした。
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