大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

2007/03/16 日本人の微妙な英語アクセント

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昨日木曜日ですが、神戸の学会に行ってきました。 私も職業柄、ある程度は知識を最新にしておかねばならぬし、 第一は大手を振って出張、やはり時々は息抜きをしないとね。 働くだけでは人間は化石になってしまいます。

いやあ何年振りかの年次総会ですが、なんでも参加者はほぼ百%日本人なのに アジアで一番立派な学会にしなくてはだめだという考えで公用語を 英語のみとしてしまったようです。これなら韓国人も中国人も安心して参加できるというわけです。 そしていきなり結論、やはり公用語は英語でした。日本語御法度。 方言どころの話ではありません。 大会場で外国人、といっても米国人、の key note lecture があり、聴きたい人は 同時通訳で日本語・共通語をどうぞ、という場面はなかなか国際的な雰囲気がして。 つまりはお一人の米国人の著名な学者さんが壇上で英語を機関銃のように しゃべりまくる、それを聴衆・実はほぼ百%が日本人が同時通訳で聞いている、 げにさびしき国際学会でした。

悲惨なのが小会場です。外国人ゼロ。日本人だけ。日本人の座長が英語で演者を紹介、 演者は英語スライドをみせ英語の棒読み、聴衆は私を含め日本人だけ。 発表が終わると short discussion ですが、演者・座長・聴衆、皆日本人が(たどたどしい)英語で ディスカッション。あるいは発表によっては聴衆からの質問が無い事もあります。 こうなると、さらに座はかえって盛り上がります。演者・座長の二人で ヤラセの質疑応答、日本人の聴衆は、うーん日本人なのに英語でがんばってるなあと ヤラセの質疑応答に心からのエールを送ってそして発表の最後は拍手で締めというわけ。

やはりこのような状況では英語で考えを述べるという度胸はつかないでしょうねえ。 外国人に話してこそ外国語でしょう。 日本人よ、海外へ行ってしゃべりましょう。

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