大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

女性のための話し方

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僕:まずは動画をどうぞ。

君:きれいなおかたね。声もお綺麗だし。元NHKアナウンサーの肩書がまぶしいばかりだわ。
僕:世の中は声を職業とする人も多い。参考とすべきサイトだね。スタートが2019年、ついこの間か。世の中も変わったね。動画サイトを検索する事が生活の一部になっている。僕のような方言アマチュアには実にありがたい世の中になった。
君:わざわざ記事でも書こうと思ったのだから、何か言いたい事があるのでしょ。
僕:その通り。第一アクセントと第二アクセントがある場合、なるべく第一アクセントをお使いください、とのご発言に関しては、おい・ちょっと待ってくれ、と言いたくなっちゃうね。第二アクセントなんか絶対に使っちゃいかんだろ。NHKさんが何をお考えで出版なさったのか僕にはさっぱり理解できない。アクセントのゆらぎを記載してしまったら、それはもはやアクセント辞典ではない。模範アクセントはひとつ、という事で編集を貫いてほしい。
君:第一は中高、第二は平板というような傾向ね。
僕:平板を中高で発音した時点でアウト、という考えではいけないのかな。それが声美人というものでしょ。
君:アナウンサーさん達は皆、第一アクセントでお話しなのよ。
僕:それがそうでもない。僕は岐阜県可児市在住なので、NHK全国版と、NHK岐阜、NHK名古屋の放送を見ているが、時々、アナウンサーさん達がアクセントを間違えているぞ。
君:あなたが勘違いしているのじゃないの?
僕:うん、最初はそう考えていた。でも、アクセントというのは聞いた瞬間に、あっ・違う、と判断できるものだから、その都度、すかさずメモをして、その後にNHKアクセント辞典で答え合わせをする事にしている。その時点でNHKアナウンサーがアクセントを間違えているという事に気づかされるんだ。
君:微妙な事だから、いちいち目くじらを立てる事はないのじゃないかしら。
僕:勿論だよ。でも二十年ほど昔だったかな。一度だけNHKに手紙を書いた事がある。
君:アクセントの事で?
僕:違う。金沢文庫(かねざわぶんこ)を或るアナウンサーが「かなざわぶんこ」と発音なさったんだ。僕は入試では日本史を選び、教科書は完全暗記していた。山川出版・日本史には「かねざわぶんこ」と記載されていた事を覚えていた。横浜市金沢(かなざわ)区金沢町の事だが、名前の由来は北条実時(金沢実時・かねざわさねとき)から。ところが人々が皆、北陸の都・石川県金沢につられて「かなざわ」と言うものだから、遂には地名やら、神奈川県立金沢文庫が正式に「かなざわぶんこ」と言われるようになった。NHKはこれに従い、金沢文庫(かねざわぶんこ)を「かなざわぶんこ」と発音して放送した。
君:あなたはそれがどうにもこうにも承服できなかったのね。気持ちはわかるけど。
僕:NHKからは文章でご回答を頂いた。慣例に従い「かなざわぶんこ」と発音させていただきました、との事。やれやれ
君:日本史を詳しくご存じない方も多いから、あなたは偏屈人に見えちゃうわよ。多勢に無勢よ。
僕:まあ、そんなところだね。金沢文庫は置いといて、動画に戻ろう。母音の無声化の事だが、本当に顕著だね。いずれ日本語は英語に近づくのだろうね。
君:どういう事?
僕:子音の数が非常に増えるという事。上代の日本語は cv+cv+cv+cv ...(c= consonant, v= vowel)という音韻だったが、今後は益々、複数子音+母音の音韻が増えるという事。また母音の無声化で、文が子音で終わる事も当たり前になってきた。例えば昔は「そうです。」は「so+u+de+su」と発音していたが、最近は寧ろ「so+u+des」と発音する。
君:そのほうが声美人らしいという事ね。ほほほ

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