先ほど方言学用語に、アクセントの法則を考える上で必要な専門語として、単純語、複合語、癒合語、結合語、接合語、転成語、分離語、の七つの言葉をアップロードしました。これを表にすると
単純語 木、クリーム、見る、などアクセント上の最小単位
複合語
癒合語 強固に複合しもはや一つの言葉、例えば青葉
結合語 複合が中間で元の語が影響、例えば葉桜、七草粥
接合語 複合が弱で前部のアクセントが支配、例えば木の葉
転成語 和語の単純語が他の品詞・用法になる事、例えば 晴 上がり
分離語 複合がなく息の切れ目がある言葉、例えば 秋の七草
さて、言葉のお遊びですが、単純語という言葉は単純+語、つまり単純語ではなく、実は複合語のなかの接合語に属するのでしょうか。アラビア語という言葉も単純語である二つの言葉、アラビア・語、の接合語に属するのでしょう。アラビア語は複合語の一型の接合語である"単純語"という言葉と同じのようです。
ですから、複合語の三要素、つまり癒合語、結合語、接合語の三者自身、はいずれも実は複合語だったのでした。残り二つの言葉、つまり転成語・分離語、にして然り、両者も実は複合語です。つまり単純語という言葉は単純語ではありません。単純語が二つ合わさったので最早、単純語ではないのです。また転成語は転成語ではありません。その三要素つまり、転・成・語、皆共に転成語なのにね。更には分離語という言葉も分離語ではありません。"分離した語"なら分離語です。ところが複合語は三者とも複合語です。二つの語、複合・語、が複合しています。
ですから上記の七つの専門語には分離語はありませんが、これをあえて分離語風にする事は簡単です。順番にそれぞれ、単純な語、複合した語、癒合した語、結合した語、接合した語、転成する語、分離する語、とすればほらたちまちに皆、分離語になっちゃうじゃないか。いぇーい、ピースだ! |