大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学<

出身地鑑定!! 方言チャート

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つい先ほど発見したサイトですが、方言チャート、東京女子大学の篠崎先生とおっしゃるかたがコンセプトなさったようですね。ジャパンナレッジは開発会社の名前でしょう。最近はやりの人工知能技術と確率論に基づき、メニュー選択パターンで出身地をあてましょうという無料サイトです。私は飛騨の出身なので、飛騨高山、を選択したかったのですが、残念ながら県単位でしか判定できませんので苦渋の選択として、岐阜県、を選択し、答えてみたら回答は、あなたは100パーセント岐阜人です、というものでした。

それにしても、・・篠崎先生、沢山の女学生さんに囲まれてお幸せな感じですね。柔和そうななお顔立ちから想像するに、仏の教官。また学生さんですが、全国の田舎のご出身でしょう。男女を問わず方言に関心がある人間は田舎の出身です。私の場合、飛騨高山の出身とは名ばかりで、さらにそこから山を幾つも超え、北アルプスの山間の村、戸数は30戸ほど、お猿さんが住むには大変に素敵な環境ですが、人間が住むには不自由な所です。大学生になって名古屋に住むようになるまで実はラジオのFMを聴いた事がありませんでした。ラジオというものは元々がガリガリというものだと信じ込んでいました。FMステレオ音に驚いたのみならず、AMまでもが澄んだ音である事にもびっくりしました。

このゼミの学生さんは多分、私の生い立ちとは大違い、おっとりとした性格の良家の子女の方々ばかりでしょう。そんな彼女達とおしゃべりする事が研究テーマとは、実に浮世離れなさった先生だと感じます。私の大学の同級生は1/3が教授になりましたが、その半分は、何と言っても多いのが看護大学の教授、次いでは女子大学の栄養学科の教授、という事で、同窓会で会うと例外なく仕事が楽しいと言っています。

脱線というか、前置きが長すぎましたが、人間の言語活動はかなり複雑なので、人工知能で完璧な飛騨方言を作る事など不可能でしょう。私も当サイトのトップページにジャバソフトで共通語から飛騨方言にテキスト変換するプログラムを作ってみましたが、なにせ10年ほど昔の事なので、今更、バージョンアップしようとも思わないし、ましてやそれが社会的に有用だとは思った事は一度もありません。飛騨方言は文法で出来ているのではありません。ひだびとのこころ、で出来ているのです。人工知能にはにはそのような人生経験が無い。従って本当の言葉の意味を考え、話す事は無理でしょう。

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