大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

"かぜ"の"かざ"、"かざ"のする"かぜ"

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飛騨方言では、臭いも匂いも"かざ"といいます。従って変な言い回しではありますが、実に簡単明瞭な意味で、 "かぜ"の"かざ"は風のかおり、"かざ"のする"かぜ"は香りよい風という意味になります。

文例ですが、"ああ、ええかざがする。みたらし団子(=串団子)のかざや。なんや、そこんどこ(=あそこ)の店からやながい(=じゃないか)。" 別の文例ですが、"ちょっと、こたつの中から変なかざがするぞ。誰かの屁か!猫があきれてまって顔を出しよったながい(出したじゃないか)。" そこで思わず一句、
こたつのへ、猫が呆れてまって(呆れてしまって)顔だいとる(=出している)
では今日はこのへんで。

実は"風(かぜ)"、風邪(かぜ)"、"風(かざ)車"、"風(かざ)上"はそのまま飛騨地方で使いますので、 これに"かざ(=臭い)"をかけて、いくつでも変な言い回しが作成可能です。 "かざかみのかざぐるまのかぜのかざを嗅いでかぜひいてまった(=ひいてしまった)。"などは、すぐに思い浮かべられる表現でしょう。

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