飛騨方言・だしかん、ですが、共通語ではだめですという意味になります。ふらち(不埒)はだめです、というこの表題ですが、
実はだしかんの語源は、らちがあかぬ、ですので、つまりは、ふらちはらちがあきません、と訳す事が出来ます。
つまりは、表題はよくよく考えてみると単なる言葉の繰り返しなのです。
だしかん事を一言でふらちという訳ですので、赤色は赤い色だ、という表現と同じ意味になってしまいます。
もっとも、ふらちは道徳的に人の道から外れている事を指し、だしかんという飛騨方言は、らちがあこうがあかまいが、
だめです、という意味で用いられますので、人の道から外れてはだめですという表題は、一読した限りは意味が通ります。
もっとも、言いたい事を強調するため、同意表現を繰り返す事も必要ですし、また"ダメなものはダメ"と、
ずばり単語そのものを繰り返す日本語表現もあります。つまり、表題の表現はふらちな訳でもだしかん訳でもないと
しなくてはふらちか、あるいはだしかん訳でしょうか。
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