答え、つまり共通語の訳は、"さあ冬です。冬の準備です。"
飛騨方言では指定の助動詞・だ、の代わりに助動詞・や(じゃ)、です。
これにむ方言文末詞・わい、がこの助動詞に接続して、例えば、
すっかりよばれてまったんじゃわい(=すっかりご馳走になってしまいました)、などといいます。
ですから、最初の文は、冬ですね、という意味です。
またさて、飛騨方言には、やわう(=準備する)、という
動詞がありますが、古語動詞・やわす、に由来する言葉では
ないかと思います、あれこれ手を加えて柔らかくする、
という意味が転じて、厳しい冬を乗り切るために、漬物を
しこたましこんだり、薪を十分に用意したりする事を、
冬やわい(=冬支度)、というのです。
体言・冬やわい+助動詞・や+方言文末詞・わい、
で冬やわいやわい、という文章になるのです。
アクセントが違うので、飛騨人なら聞き間違える事はありません。
助動詞・や、と方言文末詞・わい、は低アクセント、
名詞・ふゆやわい○●●●○、である事から
表題は、○●○○○。○●●●○○○○。となりましょう。
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